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2019.03.06

浅春の黄色い花々

我が家の表札を掲げた小さな植え込みには、ぎっしりと黄色い花々の球根が植わっています。
この家に住んで直ぐに、春早く花咲くようにと、我が家のシンボルツリーの黄色い木香薔薇を意識して植え込んだのが同系色で、黄色いクロッカスの球根。
多分10球くらいだったと思うのですが、30年経っても増え続け、今ではぎっしりと数えきれないほどの花が、ブーケのように咲いてくれています。
時折、通りすがりの方が立ち止まって眺めて下さったりして、私も幸せです。

クロッカスと言えば、私が少女の頃に大流行した歌謡曲がありましたっけ。

♪かおるちゃん、遅くなってごめんね。かおるちゃん、遅くなってごめんね。
~君の好きだったクロッカスの花を、僕は探していたんだよ~

歌詞の内容を紐解けば、ある青年が、病気であと幾ばくもない命の彼女に、大好きなクロッカスの花を探して届けようとしたけれど、間に合わなかったという哀しみ極まりない内容で、題名も<花は遅かった>でした。
歌手の青年も熱唱しながら毎回涙を流していたので、子供心に本当のお話だと思って聴いていましたが・・・

その頃ご近所に住んでいた同年代の私の友人の名前がかおるちゃんで、なんかそれだけでとても羨ましく感じるほど、大ヒットした歌でした。
その頃彼のコンサートで、かおると言う名前の人は無料だとも聞きましたし。

しかし、今考えると、クロッカスの花季なんてとっても短いので、探すのは難しいはず・・・それに茎がとても短いのでブーケーにするのはとても無理・・・花屋さんでは鉢植えしかまず見つけられない花のはず・・・云々。

それはさておき、こんな風にクロッカスの花が題材になること事態とても珍しいことですよね。
多分花好きでなければ、名前だけではどんな花なのか想像も出来ない方も多いかもです。

でも、西洋ではいち早く春を呼ぶ花として、水仙などと一緒によく公の場で植えられているようです。
手間がかからず育てやすいのが利点ですから。
そう、私もずっと植えっぱなしのままで、こんな風に一杯花咲かせてくれますからね。

そして、クロッカスの花がお日様と一緒に開いたり閉じたりしながら終わりに近付いてきたら、黄色いラッパ水仙が蕾をスクッと伸ばして、交代よと言う感じで、また艶やかな黄色を咲かせてくれます。その最中に黄色い小さなテートタートの水仙も準備万端!

我が家の小さな表札前の植え込みは、そこだけ春の光がまるで零れ落ちてきたように陽だまりになり、輝くような黄色い花のオンパレードです。

花好きのお隣の方も、「この小さな植え込みに次々に新しい花が綺麗に咲くので、本当にお驚き楽しんで眺めさせて貰ってます!」と声掛けして下さいます。
はい!私自身も驚き、喜んでいます!!!

これらの花が咲き終わったら、いよいよ本格的な春到来!

木香薔薇の蕾がぐんぐん膨らんで来て、幸せな幸せな花の季節が始まります。

2019.3.6     小出 麻由美

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