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2014.07.11

初夏の散歩道

私は雨の日以外は欠かさず夕暮れに、お祈りを兼ねた散歩をしています。
その道は桜並木を通って自然が一杯の公園を一回りして、そしてまた桜並木を通って戻るというコースです。
ゆっくり歩いて30分くらいかしら。

桜満開の頃は、並木道が人通りで一杯になりますが、それ以外の夕暮れは犬の散歩をなさる方と数名すれ違うだけで、本当に豊かな自然の中で静かな絶好のお祈り時間になります。
四季折々に自然界が変化する空や山や木々の緑に感激しながら感謝を捧げる毎日です。

人間がこれらの自然を享受できることを当たり前のように過ごして感謝すら忘れていても、天地創造の神様は人間への愛をこんなにもたくさん与えて下さっている・・・そのことを毎日感謝せずにはいられません。
私自身日々元気に過ごし歩ける喜びをひしひしと感じる年代になりました。
若い頃にはそれほど考えなかった普通にできることに感謝が一杯です。
今は色んなことが出来なくなってしまっていますが、歩けて美味しくご飯が食べられ、そしてこんな風に美しい景色を眺めながら歩けること、それが本当に感謝に感じています。

さて、桜並木は濃い緑の葉が沢山の風のささやきと日陰を作ってくれ、鶯や小鳥たちの姿を隠しながらも美しい歌声を誘ってくれる存在です。
桜並木の反対側の道は民家ですが、急斜面なので沢山の植物が植えられていて、それらを愛でることが散歩の楽しみのひとつでもあります。

先ずはマゼンタピンクの夾竹桃の並木道。

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この木は二酸化炭素を浄化するはたらきのある木だそうで、高速道路の街路樹としてもよく植えられています。
大抵が夾竹桃と言えば濃いこのマゼンタピンクの色合いのようです。

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とても華やかで同じ色合いがずっと並ぶと綺麗ですけれど、でも私は夾竹桃は、断然ホワイト系か淡いピンクの花の方が好きです。
だから、勿論我が家の庭はオフホワイトの夾竹桃を植えています。

さて、夾竹桃の並木道を過ぎると、キンポウゲの生垣があり、それから公園の入り口です。階段を下りるとすぐに小さな人口の小川があります。

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そこには大きな黒い鯉も住んでいて、その小川の畔には紫系を中心とした色んなアヤメ科の花がこの季節一杯でとても感激します。

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この花は本当に水辺が似合う花ですね。
何だか日本人である喜びを再認識させてくれる、わたしにとってはそんな不思議な花です。
アヤメ科の植物はショウブ、イチハツ、カキツバタ・・・ちょっと見分けは難しいですね。
西洋だとアイリスと呼ばれ、とても華やかな出で立ちの花になりますが、これらは皆同じ種類の花です。
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さて、そのアヤメの花群れの向こう側は一面のハルジョンのお花畑が広がっています。

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私は大分の田舎で生まれ育ちましたが、今までにこんなに広いハルジョンの群れは見た事がありませんでしたから、本当に感動です!!!
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それから、紫陽花の咲き群れる場所を通り、赤詰め草やグミの実を眺めながらもう一度夾竹桃の並木道を通って家路に着きます。
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それらは自然な森にでもいるような錯覚に陥ってしまうほどの素敵な場所で、ここへ来られない夕暮れは、何だか損をした気分になってしまうほどです。
運よく杏色の夕焼けが見られれば最高に幸せな気分になります。
そんな中での神様との対話は喜びに満ち溢れます。

本当は木々に囲まれた家に過ごして花を育てながら絵を描くことが私の夢ですが、住宅街に居ながら、こんな自然が一杯の公園のすぐ傍に住めて本当に幸せだと思っています。

2014.6.20    小出 麻由美

 

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