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2016.03.12

美人な椅子Ⅲ

私が一番最初に逢って恋に落ちた椅子は実はこの娘です!

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小さなアンティークショップの二階に古い張り地のままに置かれていた、まるでハープを感じさせてくれるような繊細な彫刻の施されてあるイギリスのマホガニー製椅子二脚にもう釘付け!
決して座り心地がいいというわけではないけれど、こんな椅子を窓辺に小さなテーブルと一緒に置いてお茶が飲めたら、どんなに幸せかしら~と思いつつ・・・
でも、残念ながら当時一脚購入するのが精いっぱいのお値段。
張り替えも必要な椅子でしたから、生地代と張り替え代金も加算されますので。

それでも何とか奮発して大好きな薔薇柄のゴブラン織りの生地で張りなおして頂き、無事我が家にお迎え出来ました。

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後ろ姿も大変美しいので、暫くピアノの椅子として使用していましたが、今は私のドレッサー用の椅子として大満足しています。
残念なことは、ドレッサーは寝室に置いてあるので、皆さまに常にお目に掛けられないことです。
でも、この椅子は多分長時間座る目的で造られたのではなさそうなので、この自分のために使うだけでもぴたっりの場所だと思っています。
少し贅沢かもしれませんが、こんな贅沢は時に必要に感じます。
ドレッサーの前で年々年老いていくけれど、ちょっとでも綺麗になれるように願いを込めて座る椅子・・・
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2016.2.24     小出 麻由美

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