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2018.01.11

<渡響> コンサート

1月11日 午後6時30分 京都市立芸術大学大学会館ホールにて 開演。

<渡響>コンサート と題して、京都芸大音楽部・大学院音楽研究科作曲専攻中村研究室主催で、ソウル大学の作曲家キム・ジソン(金眞珠)師をお迎えしての素晴らしいインターナショナル公演会が催されました。

一流の奏者や大学院生による素晴らしい発表コンサートでした。
3時間に及ぶ長いコンサートでしたが、やはり一流の方々の演奏は素晴らしい!!!の一語に尽きました。
ピアノ、フルート、ヴァイオリン、サクソフォン、トロンボーン、クラリネット、ファゴット、トランペット、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コムンゴ、声楽。
作曲は現代音楽になるので、普段あまり耳にすることのないジャンルで、絵で例えるならピカソ的な抽象画の要素のある音楽が多く、正直よく分からない曲もあったのですが、確かにどの楽器演奏も素晴らしいことだけは肌で感じることが出来ました。
音の響きの良いドーム型の素晴らしいホールで、しばし異空間での素敵な夜を堪能出来ました。

そんな中で娘・野夕梨がダンスを依頼されたのは、春野海(はるのかい)氏作曲の<面>(おもて)と題されたピアノソロの透明感ある大変美しい曲でした。
私も初めて聴いてその題されたイメージから、揺れ動く透明度の高い水面のイメージを重ね合わせていました。

振り付けは全く自由でということだったので、娘は何度もその曲を聴き込んで、自分なりのイメージをその旋律に重ねてダンスを創作していきました。
祈りつつ行った作業の中で、様々な形に変化する水を表現すると同時に、今までの自分の人生を表すようにとの示しが神様から与えられたとのことです。
母(私!)の胎内から生まれ出て、新しい世界に飛び出し、喜び、哀しみ、苦しみを体験しながらも、神様にある素晴らしい人生を受け取っていく躍動感に溢れた人生を表現したのだそうです。

今回この<面>を弾いて下さったピアニストは、志賀俊亮(しがしゅんすけ)さんです。
過去に色々なコンクールで沢山の賞を受賞されておられ、現在も大学院にて研鑽中です。
貴公子のような出で立ちの、彼にぴったりの澄んだ透明感のある優しいタッチの音色は、野夕梨にとってとても踊りやすく、美しい響きが身体に馴染むと大喜びでした。
同じ曲でも演奏者が変わると、かなり踊りに影響があるのだそうです。
だから、当初渡された音源で振り付けを行ったので、全く面識のない彼とのコラボレーションに一縷の不安を抱いていたようですが、リハーサル後その心配は全く消え去ったとのことでした。

それに、年下の彼に少し年下だと思われたことも嬉しかったかもです(笑)
彼自身も他の芸術とのコラボレーションが、とてもお好きなのだそうです。
また、新しい曲で野夕梨のダンスとコラボレーションできれば、とても嬉しいですね!

金眞珠師も野夕梨のダンスに深い興味を抱いて下さり、次回は是非ともご自分の曲で踊って欲しいと、作曲なさったCDをプレゼントまでして下さいました!
どうかこちらもいつか必ず実現しますように!

 

今回こんな素晴らしい企画を制作して下さった中村先生に心から感謝致します。
そして、寒さ厳しい中の夜、私の友人たちが沢山ご観覧下さり喜んで下さったことに、心からこの場をお借りしてお礼申し上げます。

*尚、コンサート風景の写真は全て私がリハーサル時に撮影したものですので、ご了承下さいませ。

2018.1.11     小出 麻由美

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