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2016.04.13

花の散歩道

我が家は以前小高い山だった場所を切り開いた住宅地です。
そして、随所に美しい公園や緑道と呼ばれる石畳みの小道があり、計画された木々や花々が植え込まれた美しい町並みで、国内では表彰もされている話題の町です。

石畳の沿道には色んな樹木が植栽されているのですが、其々の道毎に色んな配慮がなされており、それらの小道を季節感を味わいながら歩くのが私の楽しみのひとつでもあります。

早春は白い辛夷の樹木が並んだ白い小道になる我が家から一番近い石畳が、私の最もお気に入りです。

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ことに散り際の夕暮れを歩くと、小道は白い花びらで覆われて、とても幽玄な風情です。

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辛夷が終われば、その下を白い雪柳が覆い尽くし、白い皐月も咲き始め、その後白いアガパンサスの蕾が一杯上がり、白いウツギが香り始めます。
計画されたこの白い小道の植栽に、いつも感嘆を覚えながら歩く私です。
麗しい白い小道、アンだったらこの小道を何て名付けて歩くのかしらね?

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そのお隣の小道はこの時季、黄色いサンシュユが至る所に植え込まれており、石畳は黄色い靄に包まれたような風景に変わり、明るい春の気配が一杯でウキウキしながら歩きます。

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神様の手にだけによる自然の樹木風景にはいつも感動していますが、こんな風に神様と人との計算された素晴らしい合作にも、とても感激するものです。

画家のパウル・クレーが、<庭は神と人との合作である>とおっしゃっていましたが、本当に人々にとって、喜びの作業のひとつだと思います。
2016.3.26     小出 麻由美

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