この春最後に見つけた麗しい薔薇、ラデュレをご紹介しましょう。

この薔薇苗は薔薇剪定の講座を受けに園芸店に出向き、そこで見つけた一鉢です。
こちらは咲いている花を選んだので間違いのない大好きな花です。

この薔薇は世界で最も古いフランスのナーセリー＜ギヨー＞社の傑出。
マカロンで人気のパリの老舗パティスリー＜ラデュレ＞とのコラボレーションで作出された品種だそうです。
ラヴェルには春から秋まで繰り返し良く咲き、濃い緑の葉は病気に強い。
グレープフルーツとローズの香りを基調に甘い香りを漂わす。
と、書いてありいいこと尽くめ！
でも、とにかくその花の色と形に一目惚れです！

実は苗２万株近く８５０種類も有している薔薇専門園芸店の薔薇園を散策していても、目的の薔薇がないと好きな薔薇が多すぎて、逆に何も選べなくなってしまう事態に陥る私なのです。
ところが、すれ違った若き女性がとても素敵な鉢を抱いていたので、思わず声を掛けた私に彼女が「もう一鉢だけ残ってましたよ！」と嬉しい返答。
すぐに場所を教えて頂き手にした薔薇がこのラデュレなのでした。
この薔薇は私の大好きなローブ・ア・ラ・フランセーズに似た形で更に色合いが深く、こちらは完熟ベリーを思わせてくれる花です。

あとで親友に報告したら「あら、ラデュレは私も欲しいと思っていた薔薇なのよ。」ですって！
もうひとりのロザリアンに話したら、その方のご友人が同じ園芸店にラデュレを探しに行ってなかったそうで、「あ～ら、最後の一鉢を小出さんが買って行ったのね。」と笑っていました。
しかし、そんな注目の薔薇だとは知りませんでした。
でも、確かにロザリアンたちはほおっておけない麗しい薔薇ですね！

このラデュレ、パティスリーの名前のせいで、確かにマカロンみたいに大切にひとりでそっと食べてしまいたくなる風情です。
マカロンは数年前のマリーアントワネットの映画でマカロンタワーが登場して以来、日本で人気のお菓子となり、今ではすっかりその人気も定着したようです。
はじめ小さな出で立ちなのにそれに見合わないお値段が付いていて、それだったらと華やかなケーキを選んでしまう私でしたが、ローズ、スミレ、フランヴォワーズ、ライム、ミルクティー、抹茶味などなど私の興味をそそるお味の多さには、やはり負けてしまいました。
今では小さいがゆえにどれも試したくなる私にとっては、危険極まりないお菓子になってしまいました（笑）

さて、麗しい薔薇ラデュレ、春の初めの花が終わり、受講通りの剪定をしましたが、繰り返し良く咲くというので、今から次の花を楽しみにしながら毎日水やりをしている私です。

２０１４．６．２４　　　　　小出　麻由美