９月４日。
我が家の青い鳥が飛び立ちました。

その青い鳥とはピアニストの樹里亜です。
二年間我が家で傷付いた羽を休めていましたが、心も体もすっかり元気になって、大きな青空に向かって羽ばたいて行きました。

正直我が家へ辿り着いた時は、すっかり元気になるまでは随分時間がかかるのでは・・・と案じてとても心配でした。
でも、娘野夕梨といつも一緒の大の仲良しとなり、知的障害のある紫音のお世話も今までずっと一緒に住んでいたかのようにさらりと楽しくこなしてくれ、こちらが驚くほど我が家に馴染んでくれました。
二年間は短いようで長く、長いようで短い年月でしたが、彼女にとって丁度良い時間を神様が設定なさっていたことを感じます。
樹里亜は特別な賜物を神様から頂いた、特別な使命のある娘。
傷ついた羽が癒されたら、さあ、次の場所へ飛翔です。

穏やかに我が家で過ごせるようになった彼女の才能は、日に日に開花してピアノの演奏だけに留まらず、オリジナル曲の作曲や数々の編曲を次々に生み出し、今までに聴いたことのないような素晴らしい音色を沢山描き始めました。
その上ピアノ演奏の合間で語る波乱万丈の彼女の身の上話は、どれも人を魅了して虜にします。

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私は昔からピアニストの娘とハーフの娘が欲しいと思っていました。
別に外人との結婚願望があった訳でもないのですが・・・（笑）
そんな私のもとに神様の導きでやってきた樹里亜は、正にその二つを兼ね備えた美しく心優しい娘で、それを知っている主人が、口癖のようにいつも「不思議だ！不思議だ！麻由が望んでいた娘が突然やってくるとは！」と笑いながらいつも連発するほどでした。
だから、私にそんな母親の夢をしばし神様から叶えて頂く幸運にも恵まれたという訳です。

しかし、クリスチャン生活をしていると本当に不思議な体験を沢山させて頂き、とてもエキサイティングな人生を送れるものとつくづく思います。

＜目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた　コリント人への第一の手紙２章９節から＞との聖書の言葉通りです！！！
さて、その樹里亜の飛び立った青い大空とは、日本で一番住みやすいというデーターもある静岡県で浜松市です。
その浜松市は日本の二大ピアノメーカーのある地でもあります。
それを考えただけでも神様の采配を感じずにはいられません！

そしてそこには、神様がご用意なさった最高に素晴らしい愛あるご夫妻が住んでおられたのであります！！！
奥様は日本の某有名音大ご出身で、ピアノ教師としてもご活躍なさっておられた方でもあられます。
そのご夫妻がグランドピアノ付きの３ＬＤＫのマンションを所有しており、丁度その部屋は住んでいた方が引っ越したばかりの空き部屋なのでした！
更に近くにコンサート用の大きなピアノも有している＜グッドホームハウス＞と名付けている別邸宅をも有しており、随時必要な方々に提供しておられるとのことです。
現在はドイツの宣教師婦人が、ドイツと日本を年に数回往復しており、日本滞在中にはそのグッドホームハウスを使っておられています。
そんな家を人々に快く提供なさっておられる愛にあふれた素晴らしいご夫妻とは、既に樹里亜も数回出会っており、日本の東方面のツアー時には折に触れ彼女もそのホームで寝泊まりしてピアノを奏でていたようです。
が、不思議な神様の導きで、今回彼女はその３ＬＤＫのマンションを提供して頂いた上に、グッドホームハウスでのピアノをいつでも自由自在に利用できる特権まで与えて頂いたのです！！！
更に、不思議なことには今年の五月、その素晴らしいご夫妻と宣教師さんを我が家にお招きしており、とても良き出会いを果たしていたのです。

今から考えると、正に神様の采配だったのだと感じています。
だって、大切な娘としてお預かりしていた樹里亜を、全く見知らぬ所へ簡単には送り出せませんから！

その後、そろそろ樹里亜にとって新しいステップが必要だと強く感じていた折に、そんな場所が目の前にすっと差し出され、私たちは勿論、当の本人もどんなに驚き喜んだことでしょう！！！
きっと提示下さったご夫妻も、空き部屋だったマンションがこんな形で用いられることになるとは！夢にも思わなかったことでしょう！！！
心身共に癒された樹里亜がこれから成すべきことは、ピアノの研鑽。
そんな素晴らしい師とも成り得る方のお傍で、宣教師の方とも交わりながら、更に多くの学びをされ、そして更に世界に続いた大きな青空に高く高く舞い上がれる日々が来ることを多くの方々が祈り応援しています。
そしてきっと、幸せを届ける青い鳥となって傷付いた人々の心に、美しい音色を携え飛び回ることが出来るようになることでしょう！
苦しみをいっぱい体験した彼女だからこそ、より深くそのことが出来ることを信じて疑いません！！！

樹里亜に無条件の愛を注いで下さるそのご夫妻とドイツから日本の為に身を捧げて下さっておられる宣教師さんに、ありったけの感謝の思いを込めて・・・
ますます神様からの祝福が注がれますようにお祈り致します！！！

２０１４．９．４　　　　　小出　麻由美