私は断然珈琲より紅茶党です。
だから、蒐集しているカップも殆どティーカップです。
だけど、主人は大の珈琲好き！
そして、私の次女は一時バリスタを目指そうかとも迷っていたほどの珈琲好きで、珈琲を淹れて人をおもてなしするのを殊のほか喜びとしています。
半年間ほど珈琲専門店で念願のアルバイトも果たしました。

そんな訳で、以前に比べ私も珈琲を頂く機会がめっきり多くなりました。
もともとカフェオレは大好きでしたから、彼女にとびきり美味しいカフェオレを淹れて貰うことも日々の楽しみのひとつでした。
が、数年前実家に帰り、そこで弟が本格的なエスプレッソ珈琲を点ててくれてからというもの、私も自分でそのエスプレッソ珈琲なるものを点ててみたくなってしまいました。
濃厚な珈琲にミルクをたっぷり入れ、デミタスカップでなみなみ淹れたものを頂くことも気に入った理由です。

それで、弟が使っていたものに似たスタイリッシュで場所を取らないエスプレッソ珈琲メーカーをこの度購入しました。

（既に娘がエスプレッソマシーンを購入していますが、後片付けがとても大変でお蔵入り商品。もうひとつ簡単マシーンも最近販売されていますが、娘によると珈琲のバリエーションが限られているし、手作り感がなく面白くないそうなのです。）
実はその器具を買う決意に導いた大きな鍵は、弟ではなく我が家の食器棚の奥で眠っていたデミタスカップたちなのです！

その中の大切な二つはネットオークションで手に入れたお気に入りの薔薇模様。

しかも、その二つとも勘違いで届いたサイズ。
普通のティーカップサイズだと思って、「これなら買い！安いわ！」と思って届いたのが小さな小さなデミタスカップ！？
後で調べたらサイズもちゃんと明記してあり返品不可能。

かの有名なマイセン窯でアンティークのレア物の薔薇たち。
とても美しい手描きの薔薇には納得だけど、私はどんなものでも使うために買う主義だから、届いてがっかり。
その頃エスプレッソ珈琲なんて飲まない私にとって、これでは飾りにしかならないわ・・・なんと高い飾りもの・・・
と思いつつ、おっちょこちょいの自分を反省したのでした。
しかも続けて二度の失敗！
こんな点でも私のそそっかしさは、すぐに現れてしまいますね（笑）
でも、数年経って思いがけず濃厚なカフェラテに出会い、あのカップたちが日の目を見ることが出来ることになったのです！

そこで、今まで長いこと棚の奥で姿を潜めていたカップたちを実用化するために、ネットで探し始めたウォールシェルフ。

我が家のアンティークの部屋の雰囲気を壊さず、狭い壁にも合うデミタスカップを飾れる手頃なウォールシェルフは見つかるかしら？

ありました！！！
時折覗いていたアンティークショップ＜Handle＞にて入荷仕立てのものに二日目で遭遇。
既に検討中の方々が数名。
「お先にごめんなさい。我が家にお招きします。」
アンティークではないけれど雰囲気はアンティークを損ねない美しい細工の施されたスチール製で一点のみ入荷、お値段も比較的安価！
サイズもバッチリで、これに決まり！！！

すぐに届いて、キッチンに一番近いリビングの壁に設置し、早速四客のデミタスカップと小さな二客の珈琲カップを飾りました。
一段が菫の棚。

二段が薔薇の棚。

そのウォールシェルフは、すぐに見目麗しく実用的な我が家の一隅に変身。
眺めているだけで日々幸せな気分になる私です。

長くて辛い寒く暗い冬の日々が続く中、素敵なデミタスカップを眺めつつ、すぐに挽き立ての豆で濃厚なカフェラテを淹れて頂ける時間は、今私にとって至福の喜びなのです！
２０１５．１．２３　　　　　小出　麻由美