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2015.02.05

ナンシー・ドームの紅い薔薇

ガレ、ラリック、バカラ、ドーム。
私の大好きな四大ガラスメーカーです。

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昨年末、知人の水彩画の個展があったので友人と出掛けて来ました。
場所は大阪で福島という行ったこともない所でしたが、大阪在住の友人が一緒でしたので道案内は彼女にお任せして。
大好きな画家の方だったので、出不精の私ですが重い腰を上げて。
福島へは梅田駅でリーガーロイヤルホテル直行運行バスに乗れば、快適で直通しかも運賃は無料ということ。
こんな素晴らしい方法があったのね!友人に感謝。

初めて行った大阪のリーガーロイヤルホテルはとても豪華で立派な出で立ち。
地下も広く大きなショッピングモールになっていて、そこにいるとホテルというよりは何だか有名デパートにいるような錯覚です。
立派な絵画も至る所に展示されてあり、友人お目当ての小磯良平画伯の素晴らしい女性の肖像画も観ることが出来優雅な気分に浸れ、まるで小旅行中みたいな気分を味わえました。

そう、そしてそのホテルのショピングモールには、私の大好きなガラス工房ラリックとドームの二大ガラスメーカー店が大きな店舗を構えているではありませんか!
そこは小さなガラス展覧会よりは、ずっと沢山の作品を鑑賞できます。
お値段も高価なので、それがかえってゆっくり鑑賞できる醍醐味です。(笑)

・・・でもそこで出会ってしまったドームの紅い薔薇!!!

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美しい大好きな微妙なボルドーの色合いで絶妙なフォルムの実物大の薔薇。
薔薇好きの私だからこそ薔薇へのこだわりは人一倍です。
価格も周りの大きな器にくらべればずっと安価。
これならクリスマスプレゼントに主人におねだりできるかも!と思ったのは束の間・・・もう既に他のプレゼントを予約した後なのでした。

「この薔薇は、つい先日初めて日本に入ってきたばかりのもので、個数も限られており、当店でも初めての一点です!」とご自慢気に店長さん。
確かにデパートにていつもドーム工房を眺めていましたが、数ある薔薇を見ても心動かされるものは今まで一つとしてありませんでした。
本当にこんな美しい薔薇は初めてです!

しばし、親切でガラス好きな店長さんとご一緒に、ガラスの薔薇にライトを当てたり置き場所を替えたりと、その美しさを堪能し感動することひとしきり。
随分長い間、楽しい時間を友人と共に過ごさせて頂きました。
去りがたい私に店長さんが、初めての客であるにも関わらず値引きまでして下さり、来年のボーナス月の支払いでも大丈夫な提案をして下さいました。
来年の8月!それまでなら私の誕生日もあるし貯金もなんとか出来そう!

と、いうことで無事にその薔薇は私の手元に届きました。

ガレの薔薇のコンポートの傍に飾り、思い描いた通りの素晴らしい取り合わせになりました。
並べてみてガレの色合いとほぼ同じです。

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同じ色のアンティークランプを配置して、我が家で最上のお気に入りデコレーションになりました。

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自作の油絵の紅い薔薇の傍にも飾っていい感じです。

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まだ、それで話は終わりません。

年末に年老いた両親のことが急に心配になったので、急遽大変な中でも決意し里帰りしましたら、帰りに両親が私にお小遣いを沢山渡してくれ、その薔薇を両親から私へのプレゼントにして貰えることになったのです!
だから、このガラスの薔薇は大切な両親への朽ちない思い出にもなるのです。
永遠に枯れない紅いガラスの薔薇が、私にとってあまりにもの大きなサプライズプレゼントに変わり、感謝でいっぱいの驚くばかりの恵みを味わえることになったのです!

そして、こんな素敵な薔薇に出会えたのは、知人の大好きな画家の方が福島(ご実家の所在地だそうです)で個展をなさって下さったからだし、そこへ行くために友人がリーガーロイヤルホテルのバスに乗る手配をしてくれたからなのです。
勿論、本来の目的だった個展は言うまでもなく素晴らしい美しい淡い水彩画の世界で、友人とこちらも後ろ髪を引かれながらその場を後にしたのでした。

そうそう、その時に店長さんが私たちにホテル内でのお茶の券をプレゼントして下さり、私がずっと前から一度飲んでみたかったフランスのベルナルド製のパンジーの素敵なカップで、最上のお茶のひと時を過ごさせて頂いたのでした。
因みに友人は大好きなドングリの可愛い模様のカップで、彼女も大喜びしていました。
「いつか一緒にここで泊って、近くのフェステバルホールでバレエかオペラを観て美味しいディナーを頂く小旅行をしようね!」と約束して大好きな彼女と別れました。

辛いことも多い日々だけど、時に神様はこんな素敵な日をご用意して下さいます!
「あのドームの薔薇は、神様が麻由美ちゃんのためにご両親のよき思い出ともするためにご用意していて下さったのだと思うわ!」と、母とのこれまでの経緯を知ってくれている友人のこの言葉が、こちらも朽ちない美しい花となって私の心の奥深くの花園の一輪になってくれました。
全てのことを感謝します。

*とても不思議なことに、このブログ制作中にドーム工房の店長さんからお電話を頂きました。お陰でアップしたら是非ご覧になって下さいと伝言を残せました。

2015.1.30     小出 麻由美

 

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