ブログ
Blog
2015.06.24
三灯のローズランプ
私のリビングの隅っこは、障害のある長女のベッドコーナーでもあります。
トイレと入浴以外は殆どリビングから出る事のない娘にとって、別の部屋のベッドに寝かせ付けることは実は至難の技でした。
試行錯誤を重ねながら、リビングの隅っこに小さなベッドを置き彼女の寝場所にしましたところ、そこが大変気に入ったようで自らベッドに入ってくれるようになり、苦労して寝かせ付けていた家族も長年のストレスからやっと解放されたと言う訳です。
こんなことは、自閉症のある家族を持たないと全く分からないことだとは思いますが・・・
それで、そのベッドは昼間はカウチとして活用しています。
私が病気の時や皆がちょっと横になりたい時には、本当に願ったり叶ったりのスペースになりました。
リビングの中にあるので、他のインテリアとの雰囲気と調和させたいので、甘くなりすぎない程度で娘も喜ぶよう小さなピンクの薔薇の飾りで統一しています。
薔薇の油絵は私の作品です。
数年前、京都の植物園の薔薇園で描きました。
ベッドの上にベッドスプレッドを敷き、薔薇のクッションを並べて。
窓辺のランプも枕元のランプもアンティークの薔薇のガラスシェードです。
実はこれらの薔薇のシェードは希少です。
長年かけて集めましたが、なかなか出会えるものではありません。
天井には三灯のお気に入りのピンクの百合のランプを飾っていましたが、私の中ではこれも薔薇にしたいと願っていました。
でも、三灯同じ薔薇のランプシェードなんてなかなか手に入るものではありません。
あったとしてもかなり不当に感じるほどの高額商品になってしまい、購入するまでには至りませんでした。
が、ある日時折覗いていたパルテノンアンティークさんのサイトを覗いてみますと、何と!超破格値のお値段で三灯のサーモンピンクの薔薇のシェードがあるではありませんか!?
正直失礼ながら欠陥商品では?と思い問い合わせてみましたら、あまり古いものではなくフランスで閉店したお店の倉庫にあったものを輸入したので破格値だということでした。
それにしても、なんと良心的なお店なのでしょう!
もう、大感激ですぐに購入して、百合のシェードと入れ替えました。
それで、やっと夢だった薔薇の小さなコーナーが完成しました。
何処へも自由に出掛けられない私だけれど、神様がこんなことにも采配して下さっているのを感じます。
何処へも自由に出掛けない娘にも、いつも薔薇色の夢が届けられるようにと願って止まない母である私です。
<パルテノンアンティークhttp://www.parthenon-antique.com>
皆さんも是非一度お立ち寄り下さいませ。
2015.6.10 小出 麻由美