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2017.08.10
砂漠の薔薇・アデニウム
今年の春、カタログにて初めて目にした植物<アデニウム>の苗を取り寄せて見ました。
砂漠の薔薇と呼ばれているようで、その茎は多肉植物のような不思議ないで立ちですが、その茎からは想像も出来ないような美しい花を咲かせます。
決め手は、私の大好きな深いワインレッドカラーの種類があったから。
私はこの黒味を帯びた紅い色にはとても魅かれます。
あまりこの色合の花は少ないので、とても貴重です。
注文して届いた苗は、ぽってりとした歪な形をした茎に少しだけ根が出ている状態。
果たしてこんな苗から、あの素敵な薔薇のような美しい花を咲かせられるものかしら?
訝し気に注意書き通りに鉢に植え込み、控え目な水やりをしながら、やっと芽吹いた葉が増えていくのを確認しつつ迎えたこの盛夏。
蕾をいくつか数えていたら、ついに咲きました!
砂漠の深紅の薔薇に例えられるだけあり、とても美しい花が!!!
何だか八重咲の夾竹桃の花にそっくりだこと・・・
と、思いつつ植物事典を調べてみると、やはりキョウチクトウ科の植物なのでありました。
私は八重咲の珍しい色の夾竹桃は大好きな花なのです。
我が家の庭のメインツリーは、生成り色の八重咲夾竹桃です。
真夏の花数が少なくなった季節に、大きな木にたわわに花を付けるホワイト系の夾竹桃は華やかなうえにとても涼やかです。
病気にも罹らず虫も寄せ付けない手入れの要らない健康樹木です。
ただし、生育旺盛なので適度に剪定をしないと、庭がこの木に占領されてしまいます。
二酸化炭素を吸って綺麗な酸素を輩出してくれる樹木なので、高速道路の路肩によく植栽されています。
ただし殆どが濃い桃色系の花色なので、暑苦しい感じがしてしまいますが、綺麗な空気を供給してくれると考えると、それだけでとても重宝な樹木ですよね。
それに、夾竹桃といえばこの濃い桃色が主流なので、多分ホワイト系はずっと後に改良されたのでしょう。
夾竹桃には、この深紅の色合いはないので残念ですが、こんな色合いの花がたわわに咲き乱れたらもっと暑いかしら?
とにかく、小さな鉢の中で咲かせるこの砂漠の深紅の薔薇・アデニウムをこの夏慈しんで楽しむことにしています。
来年も咲かせられるように願いつつ・・・
2017.8.10 小出 麻由美