今年はコロナ禍で、私が生きてきてかつて体験したこともない世界中がウィルスという目に見えない敵と闘い防護する働きの中に置かれました。

それでも、新しい年を迎えられたことに心より感謝しています。

私自身は長女が重度の障がいがあるため、殆ど家で暮らす生活をしていますから、正直これまでの生活とあまり変わりません。

ただ、お客様をお招きしてお茶の時間を共に過ごす時間は殆ど無くなりましたから、その時間を絵を描くことに費やすことにしています。

なんせ描きかけの油絵が山のようにあり、これらを仕上げてしまわないと大手を振って天に帰れない気がしていますので・・・（笑）

お正月のお餅は、今年は久々に我が家で新しい餅つき機を購入して手作りをしました。

例年通り白味噌仕立てのお雑煮で、昆布と煮干しで丁寧に出汁をとり、お大根の細切りと里芋をごろんと入れ、初日の出を表したまるい金時人参を一つのせ鰹節を振りかけたもの。

私は大分で生まれ育ったので、郷里のお雑煮はお澄ましで鶏肉と高菜が入ったものでしたが、こちらの京都の白味噌仕立ての方が断然お気に入りです。

夫婦で育った場所が異なるとお雑煮も異なり、ちょっとお雑煮論争もあるようなので、我が家は安泰でよかったです（笑）

あと私の大好きな黒豆と数の子を作っただけです。

我が家は完全に洋風好みなので皆手間暇かけたお節を喜ぶわけではないので、私はお正月からミートソースを煮込んだり、牡蠣フライを作ったりといつもと変わらぬお台所仕事でした。

お正月のテーブルの飾りは、庭の白い薔薇たち＜新雪＞が大輪で見事に二輪、＜アイスバーグ＞が沢山咲いていたので、それらをバカラの花瓶やスワロフスキーのオブジェと共にシルヴァーのテーブルセンターの上に飾りました。

静かな優しいお正月を感謝し、世界が一日も早く感染から解放されることを願っています。

皆様のもとにも神様からの祝福がありますように祈りを込めて。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

　　　　　２０２１．１．１　　　　　小出　麻由美