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2006.08.21

サルビア

昔からあった、まっ赤なサルビアをあまり見かけなくなりました。
子供の頃、夏になると当たり前のように色んな所に植えられていましたが。


私はよく、小学校の花壇にあふれるほど咲いていたサルビアを想い出します。
と、いうのもその花を眺めていたおかげで、子供にとって心ときめくプレゼントを手にできたから!


当時、毎月一度学校に科学と学習という本を希望者に販売に来るシステムがあったのですが、その時の優しいおじさんが花を見ていた私の傍らにやってきて、「きれいだね!花は好きか?
なぜサルビアがこんなに美しいのかわかるか?」と矢継ぎ早に質問をして私が答えると、たいそうその答えが気に入ったらしく、そのまま私を、学校の傍の事務室みたいなところへ連れて行き、抱えきれないほどの本の付録を下さったのです。


何と答えたのかはっきり覚えていないのですが、当時1、2年生位だった私が、確か花の赤と葉っぱの緑が似合っているみたいなことを云った記憶があります。とにかく宝くじでも当てたような幸せ一杯の気分でした。


だから、そんなに好きな花ではないのに、よい想い出の花です。
それに、私の父がとても好きな花で、夕暮れに庭の水やりをしながらよく私に同意を求めたものです。
綺麗だろうって。
確かに、真夏の花の少ない夕暮れ時に鮮やかな朱赤が、夕焼け空を背景に良い感じでしたが・・・


ところで、最近のサルビアの種類は本当に豊富になりました。
私の好きなブルー系のものも沢山です。ストラータ、ビクトリア・ブルー、シグナム、レファンス、ルネッサンス等々


私が一番好きなサルビアはコクネシア。
サーモンピンクのコーラルニンフ、純白のスノーニンフ、緋色のレディインレッドの三色があります。半日陰でも花を初冬まで沢山付けてくれる丈夫な花です。
野趣があり、デザートの飾りにも使える大好きな花です。
是非、一度育ててみて下さい!


           2006.8.14   小出 麻由美   


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