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2006.09.13
カンナの群生
今日、バレエのレッスン室に入ろうとして驚く光景を目にしました。
眼下にオレンジのカンナの群生地!
私の通うバレエのレッスン室は川の畔にあるのですが、今まで草がぼうぼうで河原に目をやることもなく、いそいそとレッスン室の扉を開いていたのですが、今日は河原が整備され、草がきれいに刈られていたのです。
そこで現れたのがカンナの花の群れ!
カンナの花は一株だけでも充分大きくて、とても小さな庭には植えられません。それが見事に群れをなしてこんなに咲いているとは圧巻です。
カンナはそんなに殖え広がる性質ではなかったように記憶しているのですが、ここまでにするにはかなり長い年月がかかったと思います。
多分、この川の畔に花好きの方が住んでいらして、荒れ果てた河原に丈夫な花を植え続けていらっしゃったのでしょう。
バレエの先生のお話によると、最近<川にめだかが住めるように>と自治会あげて川の整備を始めたそうです。
それで、カンナの花たちも日の目を見たということです。
私のカンナの想い出。
私の実家にもオレンジ、黄色、ピンクのカンナが毎年夏中咲いていました。
子供の目にやたら大きく映った花は、愛おしい感じがまるでなく花が途切れることなく咲き続けるので、私にとって格好の食材でした。勿論、おままごとの。
当時、花好きの祖母が丹誠込めて咲かせた花を、次から次にとお料理するのが私の最高の喜びでした。今から思えば悪い孫ですねえ。
でも、祖母の注意の仕方も悪かったと思うのです。だって祖母のお気に入りの花に関して「この花を採ると手が腫れるよ。」って言うものですから、そりゃあもうドキドキもので祖母の居ない時を見計らって花を折り、お料理している間中いつ手が腫れてくるのか気が気ではありませんでしたもの!
でも、有り難いことに一度も手が腫れた試しがなかったので、何度注意されても美しい花の誘惑には勝てないわたくしでした。
もし、あの時、祖母から「とっても大切な花でやっと咲いたのだから、おばあちゃんのために採らないでね!」と言われていたら、多分私は採らなかったと思うのですが・・・子供心に嘘だとうすうす感じていたので、その真偽を確証したいと言う思いが強かった気がします。
しかし、祖母も懲りずに同じことを何度も言ったものです。子供に嘘は禁物です!
さて、そんな祖母もカンナの花だけはおままごとの食材にすることを許してくれていました。
私は、またカンナかあ。と祖母のいる庭で不服を言いながらお料理に忙しかった日々を過ごしたものです。
思い掛けずに、カンナの群生に出会って、遠い遠い懐かしい想い出と大好きだった祖母を偲びました。
2006.9.12 小出 麻由美
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