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2006.09.21
紫苑の花の咲く頃
紫苑の花が咲いたら必ずお便りを下さる知人がいます。
クリスチャンの陶芸家、椿巌三さん。あるキリスト教のテレビ番組で、私が描いた花の絵のグリティングカードを視聴者用のプレゼントに使っていただいたことがあるのですが、それを手にして下さったことがきっかけとなりおつきあいが始まりました。
その時の絵をとても気に入って下さって、野バラの絵を描いて欲しいと注文を下さったのです。私が独自で仕事を始めて、初めての注文を下さった方だったので忘れられない出会いとなりました。
椿さんはちょっと特殊な経歴をお持ちです。
上智大学にて経済学を学び卒業後に京都を旅し、河井寛次郎の陶芸に触れ陶器師を目指されたそうです。
今は、栃木県の人里離れた山中で、神様の懐に抱かれながら愛する奥様とお二人で素晴らしい作陶をなさっておられます。いつも私に日本文化の美しさ、自然の雄大さ、神様の偉大さを青年のように熱く語って下さいます。彼との話は楽しく魅力に溢れ尽きることがありません。
我が家へもご夫妻で何度かお泊まり下さいました。
その時、彼がお土産に下さった素晴らしい焼き締めの器のおかげで、私の手料理がより一層美味しくなって!?とっても嬉しく思ったものです。
お世辞抜きで椿さんの器はとても素敵です!
お客様をおもてなしする時には、よく椿さんの器を使って思いっきり自慢しています!
自然と親しむ椿さんの生活にはいつも美しい花があります。
紫苑が咲くと、私の長女紫音を思い出すといってはお便りを綴って下さり、ご自分で焼かれた立派な花瓶に紫苑の花をたくさん生けた写真を届けて下さいます。
また、山百合が咲くと次女野夕梨を思い出すと言っては、自然に咲いた大層美しい山百合の写真を届けて下さいます。なかなか目に出来ない山百合の花の開きはじめの写真には、とても感動したものです。
そのお優しさには、いつも本当に感謝でいっぱいです。
今年もそろそろ椿さんの山の紫苑も咲き始める頃でしょうか。
2006.9.20 小出 麻由美
椿さんのお書きになられた素晴らしい御本を紹介致します。
陶器師が素晴らしい陶器を造るように、神様が人をひとりひとり心を込めて創ってくださる。そんな思いから陶芸と聖書をわかりやすく深く解説して下さっています。
<陶芸と聖書> 椿巌三・著 いのちのことば社・発行
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