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2006.10.15

椿 姫

椿姫2


オペラが大好きです!
なかでも椿姫が断然好きです。
本格的なセットのものは、残念ながらビデオでしか知りませんが、機会を作っていつか本場の作品を観に行ってみたいと思っています。
ビデオでは、色んな演出のものを観ましたが、一番好きなのはゼッフィレッリ監督、ドミンゴとストラータス主演の映画仕立てのもの。
ゼッフィレッリ監督はオリビア・ハッセー主演のロミオとジュリエットで一斉を風靡しただけあり本当に素晴らしい作品に仕上げております。
勿論主演の二人の演技も歌も見事ですが、難を言えばストラータスの声が私好みではないこと。どうやらそう思っているのは私だけではないようですが。


さて、このオペラの実題はラ・トラヴィアータ<道を踏み外した女>と言うのですが、誰が日本名で椿姫としたのか、本当にぴったりでムードのある素敵な題名だと思います。
それは、高級娼婦だったヴィオレッタがいつも夜会で手にしていた花。
アレクサンドル・デュマ・フェス原作によると、八重咲きの大輪の椿だったようですが、オペラの舞台ではあまりその花束を重要視していない感じがしていつも不満が残ります。
私が演出するとしたらこんな風な花束にするのに・・・何てことを思いながら観るのも楽しみのひとつです。


椿の花も昔はそれほど好きではありませんでした。
私の実家には大輪の八重の紅い花を沢山つける木が一本あり、皆が絶賛したものです。確かに華やかで綺麗だとは思っていましたが、子供心にもそれほど惹かれてなかったように思います。
かえって椿の花は一重の楚々とした山の中でひっそりと咲く種類の方が風情があって好きでした。
凝り性の父が一時期椿に凝って、それは色々な種類を集めて鉢で育てていましたが、然して興味もなく眺めていた少女のころの記憶があります。


そんな椿の花を一新したのが、多分このオペラとの出会いだと思います。
今は大好きで、私もこの春苗を四種集め鉢植にしました。
チャイナフェステバル・濃桃色 大輪 四季咲き
ムーンライトヘイ・淡桃色 巨大輪 八重咲き
紫式部・濃紫桃色 小輪 一重筒咲き 
夢あかり・内弁は桃色 外弁は桃と白色 中輪 八重四季咲き
もう、大きな蕾を持っているものもあり、今からどのような花が咲くのか楽しみです。
私が椿姫ヴィオレッタに持たせたい椿は、大輪で八重咲きの淡い儚げなピンク色。
まだそんな椿の苗は見つけていませんが、いつか育てて花束にして是非ヴィオレッタに持たせたいと思っています。


           2006.10.14   小出 麻由美


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