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2007.02.02
水仙
水仙は八重咲き意外のものでしたら、どんな種類も大好きです。
俯いて咲く可憐なかたちといい、色といい、たおやかな香りといい・・・
難点は花より葉の方が多くて花後はしばらく球根を育てるために、その大量の葉を枯れるまで眺めなければならないこと。
だから、狭い庭にはそうそう植えてもいられないのです。
それで、グラビアで公園の木の下に限りなく広がる水仙の花群れを、いつもうらやましく溜息まじりに眺めるばかり・・・
私は、水仙はどちらかといえば日本古来からあるつつましやかなものより、西洋種の黄色いラッパ水仙とか素晴らしく香り高い黄水仙、ピンクの口紅を塗ったみたいな口紅水仙、全部白いタゼッタタイプのものなどの華やかな方が大好きです。
夢は大きな木の下にそれらの水仙が咲き乱れる庭に住むこと!
私の祖父はかなりの花好きだったようですが、私が物心ついた時には既に世に亡く、残された数々の花の群れにその思いを汲み取るばかりでした。
内孫の初孫だった私を大層可愛がったらしく、その思いが通じたのか十数名いる孫の中で誰よりも花好きに育ったようです。
祖父は殊に香りのある花が好きだったようで、幼い頃、庭に沈丁花や藤、日本水仙などをかなり沢山咲かせていたのを覚えています。
中でも、水仙の数は半端ではありませんでした。
庭の傍の畑にも沢山育てており、今から思えば充分花市場に出荷できるほどだったと思います。
私は幼いながらもよく沢山伐っては、人に快く振る舞ったものです。
そのせいか、日本水仙だけは今でもお金を出して花屋さんでは買えないのです。
主人の母もこの水仙が大好きで、こちらに引っ越してくる前の庭に沢山植えていたので、少しだけ苗を今の庭に移したのですが、ミモザの木陰で花つきがあまりよくないようで、残念です。
長女、紫音が養護学級でお世話になっていた優しいおじいさん先生も一番お好きな花だったらしく、転任後、淡路島の水仙郷に行かれた帰りに、私にまで沢山の水仙の花束をお土産に届けて下さったことがありました。
思えば、この日本水仙って年を重ねた老人の心を深く癒してくれるような、そんなパワーがあるような気がしてなりません。
そのかたちといい、色合いといい、香りといい・・・
もしかしたら、私も年老いてから、こちらの水仙の方が好きになるのかもしれませんね。
2007.1.18 小出 麻由美
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