ブログ
Blog
2007.02.16
紅い椿とパンジーと白いディナーセット
12年前の阪神大震災で、宣教師の友人家族が神戸から被災して、私の家のすぐ傍に引っ越して来ました。
その友人はスイス人と日本人のハーフで若い頃ファッションモデルをしていて、資生堂のキャンペンガールをつとめたほどの美しい人でした。
華やかな彼女の一番好きな花は、意外にも日本古来からある一重咲きの山辺にひっそりと咲く紅い椿。
その時、彼女を見舞うためにミャンマー出身の心優しい宣教師の彼女の友人が駆けつけて来ました。
彼女の名前は花の名で、パンジー。
私は幸運にもこの二人の素敵な女性と知り合うことができました。
私が被災した友人の引っ越しを手伝いながら、ささやかでも何かプレゼントを贈って二人を励ましたいと考えていた折しもその時、いつも足を運んでいる舶来雑貨のお店から私のもとへDMの葉書が届きました。
なんと!そこには今まで見たこともない紅い椿の陶器の小物入れが載っているではありませんか!<椿の絵柄なんてそうそうあるもではありません!>
これだ!と思ってすぐそのお店に駆けつけたところ、それはドイツのヴィロレイヴォッホ社のもので限定販売品ということで、紅い椿の小物入れは何と最後の一個を残すのみとなっていました。
いうまでもなくすぐにそれをプレゼント包装していただいている間に、パンジーの絵柄のものを探しました。<パンジーの絵柄のものはきっとあると祈りつつ・・・>
ありました!デミタスの可愛いティーカップが。
うきうき気分でそれも包装して頂いている時に、お店の方からドイツフェアーでプレゼントをご用意しているのでくじを引いてくださいとのこと。
どうせ、前に積み上げてあったソーセージか缶ビールが当たるのだろうな。と思って引いてみたくじが何と特賞!
「ディナーセットの食器ですよ!」と興奮気味にお店の方に言われても、「どうせ私好みでない柄でしょうし、セットなんてどうしよう・・・」とまで思っていたのが、何と真っ白いシンプルな素敵なセット!
これはドイツのアルツバーグ社のもので、定価が20万円!
こんな高価なものが当ったのは生まれて初めて!!!
何だか天にいるような心地で二つのプレゼントを手にして彼女たちを訪ね、その話をすると、歓声を上げて「私たちにとってもよくして下さる貴女が、何十倍も神様からの祝福を受けますようにと二人で心から祈っていたのよ!神様ありがとう!本当に嬉しいわ!」と、私以上の興奮状態。
やっぱり、こんなくじが当たったのは篤い信仰を持つこの二人のお祈りのお陰!としみじみと感じたものでした。
二人が紅い椿の小物入れ、パンジーのデミタスカップのそれぞれのプレゼントをことのほか喜んで下さったことは言うまでもなく、各地を飛び回り留まることのない独身のパンジーさんは「生きている限りこのカップを持ち歩くわ!」と最高に嬉しいお礼の言葉を告げて下さいました。
二人共、今は遠くお会いすることもないのですが、神様のご用のために更に用いられ、今日も輝いてご奉仕していらっしゃることでしょう。
白い美しいドイツ製のこの食器を使うたびに二人を想い出し、あの時味わった幸福感を、今も変わることなく感じています。
2007.1.14 小出 麻由美
ブログランキングに参加しています。よろしければ下記のバナーをクリックして、サイトに投票してください。1日1回、クリックしていただければランキングに反映されます。
ご協力ありがとうございました。