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2007.09.09
人形の想い出
私は物心付いた時から、お人形が大好きでした。
記憶にある初めてのお人形は、布製で目鼻が描いてあった白いエプロン姿のもの。
いつも抱きしめて歩いていましたっけ。
次にセルロイドのミルク飲み人形。
寝かせると青い目を閉じる当時の優れもので、妹とお揃いの可愛いお人形でした。
幼い頃、お人形の髪をショートカットにすると必ず伸びると信じていて、やってみたくて性がない私でした。
祖母に聞くと、糸で出来た髪だから絶対に伸びて来ることはないので、切らないようにと固く禁じられていたのですが、それで引き下がる少女ではなかったのですよね。
私は!
でも、祖母の言葉に多少の不安もよぎり、そこで考えついたのが妹の人形で実験すること!上手いこと小さい妹をそそのかして、やってしまいました!
はさみで一気に切り落とした長い茶色い髪の可愛い人形は、一瞬にして無様な後頭部丸剥げ状態になってしまい、かっこいいショートカットの人形に変身することはありませんでした。
泣きじゃくる妹に「すぐに伸びてきて元通りになるから!」となだめすかしながら、痛々しい丸剥げの後頭部に赤いヨードチンキまで塗ってしまった記憶が・・・
祖母に私の人形と交換するよう促されても聞き入れず、妹を泣かせていた私でした。
今から思えば、本当に悪い姉ですねえ。<ごめんね、かすみちゃん!>
祖母の言葉が嘘であったことを証明したくて、時を待って人形の髪が伸びるのを待ちわびていた私ですが、それを打ち消すことは残念ながら出来ませんでした。
そんな罪深い想い出のあるそのお人形には、随分楽しませて貰った記憶があります。
しかし、妹にとっては楽しい想い出どころではなかったでしょうけれど。
小さかった彼女は憶えているでしょうか?
次に、買って貰ったのが、幼い私を祖母と残し親戚の結婚式に出掛けた両親が私へのお土産に選んでくれたバービー人形。
初めて目にした時、<確か4歳位だったと思います>あまりにもの大人っぽさにすぐに受け入れることができず、がっかりしていたのですが、まわりの大人たちの過剰な反応のよさに気をよくした人形です。
それは舶来製で、当時非常に珍しく本当に本物そっくりに仕上げられた精巧なものでした。
今もバービー人形は当時のものとあまり変わりないように思います。
残していたらヴィンテージ物になったでしょうね。
そのバービーの履いていたかかとの高いハイヒールが、シンデレラの残した靴のようにとても素敵で、今でも脳裏にしっかりと焼き付いています。
次のお人形は、おなじみリカちゃんといづみちゃんでした。<わたるくんは買いませんでした。当時、トリオで売り出していたのですが、少年の人形には興味がなかったので。>
洋裁をやっていたご近所のうんと年上のお姉さんを捕まえては、自分でデザインしたお洋服を縫って貰ったりしました。よく飽きもせず着せ替えては遊んだものです。
家を離れる高校生まで大事にしていました。
母に呆れられながらも・・・
そう、今でもそのお人形熱は続いているのです!
アンティークドール、創作人形と留まることを知りません。
今はそれらの人形たちに花の名前をつけて嬉しく眺めるだけですが。
お洋服は、私が縫ったり染めたりしているものもあります。
リラ<ライラック>、ジュリア<薔薇>、アンジェリック<チューリップ>、シャルロット<薔薇>、ローズマリー、アン<杏>、フィオナ<薔薇>、ガーデニア<梔子>、ヴァイオレット<菫>、ジュリエット<薔薇>・・・
2007.3.16 小出 麻由美
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