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2007.10.08

ベルジェランプ

ランプ4

このランプの存在をご存じの方は、もしかしたら少ないかもしれませんが、マニアの方々には大変支持されている素晴らしい小物です。
アロマポットのひとつだとお考えいただければ、と思います。


私もこのランプの存在を知ったのは、数年前です。
ガラスのランプシェードの品揃えが豊富で、年に数回訪れる下鴨のアンティークショップ店でのこと。
オーナーのセンスがとてもよく、素敵なアンテーィクの小物を見るだけでなく色々なおしゃべりにも花を咲かせていた時、小さなガレの小物に目が留まりました。
それは、古くフランスで用いられていたベルジェランプと名付けられた初めて目にする小物でした。
自然の植物から抽出した香りの液体をその容器に入れ、アルコールランプの芯を暫く浸してから、火を点けて一分ほど。
その後、火を吹き消してから香りがほのかにしてきます。
その液体がある限り、部屋中が香りはじめ癒しの空間に変えられていくのです。
火は消えてしまっているのに、何とも不思議です。
その目的は、昔伝染病などが蔓延した時、自然界の植物のエキスを利用して、病室を清める効果を果たしていたとか。
フランスの医療で大きな働きを担っていたほどのものだったそうです。
古来、日本ではあまり聞いたことがありませんよね。


ランプ3

100年前から存在して今も尚、医療目的だけでなくアロマテラピーとしての活躍を大いに果たしているようです。
日本に輸入されて、一般流通されるようになったのは、多分ここ数年のことだと思います。
その、アンティークショップのオーナーに友人とすぐに商品の依頼をお願いしたのですが、残念ながら入手できないままに終わりました。
それで、しびれを切らした友人が神戸に行った時に見つけてきたのです。
勿論、現在造っているもので、ガレのものではありませんけれど。
それでも、思うより高価で、それなのに、私にまでプレゼントして下さったのです。


それから、それを部屋に置いていたら、訪れた友人が4人ほど知っていて反応があったので、それも私には驚きでした。
しかも、そのうちのの2人は既にベルジェランプを使っているとのことでした。
でも、それから、数年経つのにそのランプを知る人には出会っていません。


最近はネットでも商品が沢山紹介され、随分安価で買えるようになりました。
勿論、アンティークともなれば、安価というわけにいきませんが、現在のものも、色、形が豊富で、硝子や陶磁器の色々な種類のものが揃っています。
香りに至っては数え切れないほどの種類が発売されています。
私はまだ数種類しか試していないのですが、ロゼトゥローゼ、洋なし、ヴァイオレット、バルサムなどが好みです。


ベルジェランプを焚いた夕べは、玄関先からも芳香が漂うようで、主人も笑顔でドアを開けます。
偶然、隣人の奥様もベルジェランプファンで、窓を開けると我が家まで馥郁たる香りが漂ってくる幸運に恵まれています。
私は、香りのある花が庭に咲いた時や、部屋に活けた時以外に焚くようにしています。


ランプ1

ランプは陶磁器よりも硝子の方が好きです。
友人が我が家の夏のインテリアに合わせて濃い瑠璃色のランプをプレゼントして下さったので、他に季節に合わせてラズベリー、ブルー、琥珀、透明のランプを揃えました。

ランプ2

特別に意識はしていなかったのですが、4種類同じ形でバカラ社のものでした。さすがにバカラ社のものは置いているだけで、絵になる美しさです。


 


そろそろ、秋が近づいてきたので琥珀色のベルジェランプに洋なしの香りでも焚いてみましょうか・・・


ランプ5

2007.9.29   小出麻由美   


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