あきざくら、コスモスの別名。
誰が名付けたのかコスモスにふさわしい美しい和名。
実は、この花の名前、私が高校生の頃のペンネームに使っていました。
私は絵を描くことと同じくらいこうやって文を書くことも大好きで、当時文芸部に所属してせっせと詩作や創作に耽ったものです。

自分でいうのもおこがましいのですが、それなりに認めていただき、絵か文学の道かどちらを選ぼうかと迷ったものでした。＜そんなに大したものではないのは、いうまでもなく＞

それで、高校時代は勉強をなおざりにして、秋櫻というネームを使って詩や創作を一冊のノートにまとめては、友人たちに無理矢理鑑賞してもらったりしたものです。
そこへイラストも入れて、それなりの作品に仕上げていたので、皆心待ちにして見てくれていました。
今から思えば、優しい友人たちに囲まれていたのですね。感謝です！

県下の高文連＜多分、高校文学連盟の略＞の小冊子に創作小品二作の中の一作に選ばれて掲載して頂いたこともありました。
それは結構名誉なことで、文芸部の顧問の先生がとても驚き喜んで下さり、随分自信につながりました。
それと、読書感想文の公募時期には、図書館司書の先生が自ら出向いて私に依頼に来て下さったりもしましたっけ。
ちょっぴりプレッシャーでしたが、出品すると必ず何かしらの賞は頂いたように思います。

さて、秋櫻の花がコスモスだということは今ではさだまさしさん作詞作曲で山口百恵さんが歌った歌謡曲のヒット作の題名により、殆どの人が知るところとなってしまいましたが、当時は知る人が殆どいない私の密やかな喜びの名でした。
その頃、コスモスは私の花だと思っていたくらい一番好きな花でしたので。

今、当時を振り返り、もう少し嫌いな理数系科目ももっと勉強すべきだったかな＜そのせいで、当然成績は振るいませんでしたから！＞とも思いますが、好きなことばかりを優先して過ごした青春時代、それはそれでよき想い出もいっぱいです。
風にそよぐ秋櫻の花のような儚げな優しい数々の・・・

２００７．１１．３０　　　小出　麻由美

お知らせ
以前、他のメーカー社より＜フラワーガーデンシリーズ＞の１６種類の花の便箋・葉書を制作して廃盤になっておりましたが、皆様のご希望を沢山お寄せいただいておりましたので、この度メディアライン社のご協力により少しずつ復刻させて頂いています。まずは、この秋コスモスブリーズ＜コスモスのそよ風＞が復刻しました。また、ご愛用いただければ幸いに存じます。

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