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2008.01.11
この冬のシクラメン
私は冬が来てお花屋さんの店先にシクラメンの鉢が並び始めると、胸ときめかせながら鉢選びをはじめます。
この花は私が幼い頃からあった、冬の窓辺には欠かすことのできない花のひとつです。
小椋佳さん作詞・作曲で布施明さんが大ヒットさせた<シクラメンのかほり>という歌も大好きでしたが、どうもそれからシクラメンの鉢の値段がとても上がってしまったような気がします。
でも、嬉しいことにその頃から比べると、今では花の色や形がとても豊富になり目を見張るものがあります。
新しい鉢に出会うとすぐに欲しくなってしまいますが、かなり高額な値札が付いていたりして、次の冬まで我慢することもしばしばです。
けれども、今年は何処へも出掛けられないので太っ腹になって!?気づいたら、沢山の種類のシクラメンが花盛りの窓辺なっていました。
しかも殆どがピンク系ばかり・・・
中でも今年一番のお気に入りはウォーリーギク<くるりと反り返った菊という意でしょうか?>別名冬桜という新種で、八重の花びらが反り返って溢れるようにしなだれ咲くもの。その花姿は正に冬に咲く桜を感じるほどの艶やかな美しさです。
昨年同様、ティアラと名付けられた端正で凛々しい花も二鉢。
花びらの縁にギザギザのフリンジの入ったピンクのものには、<ほのか>と名付けられていました。
小さな白いフリンジ入りのものは残念ながら名前が付いていませんでした。
今年初めての褪めたピンクの美しい色合いの花には、サンランジェリーと名付けられておりましたが、まさかお日様の下着では・・・!?
何だかネーミングが今ひとつに感じてしまうのは私だけでしょうか?
他にもナナと名付けられたピンクの濃淡のグラデーションが優しい色合のものなど、勢揃いです。
これらの花に香りがあったら!と思うのですが、残念ながらシクラメンには殆ど香りがありません。それなのに、シクラメンのかほりという題名の歌があるなんて面白いですよね。
庭植にできるガーデンシクラメンにはほのかな香りがするものもありますが、室内で咲かせるもので香り高いものには未だ出会っておりません。きっとこれからは素晴らしい芳香シクラメンも生まれてくることと思います。
そうなれば、私の冬のリビングはベルジェランプも必要なくなるのですけれど。
2008.1.10 小出 麻由美
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