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2008.03.03

レナンキュラス

れなんきゅらす。


レナンキュラス1

レナンキュラス2

幼い頃、初めて耳にした不思議な響きを持つその花の名前を聞いて、舌を噛みそうになりながらも、美しい花を前に何度も繰り返し必死で覚えたものでした。


その花を初めて目にしたのは、お隣の伯母が丹誠込めて育てていた花壇の中で。
茎や葉の感じがアネモネととてもよく似ているので、蕾の時はどちらか見分けがつきにくいほどですが、堅い蕾がほころんでくると、花びらの数がとても多く花色もアネモネとは異なりとても豊富です。
とにかく、薄く柔らかい花びらが幾重にも幾重にも重なり合って、小さな蕾の中にこれほどの衣装がしまい込まれているなんて想像もつかないほどです。
そして、優しく綺麗なパステルカラーの花の色合いは、どんな取り合わせでもしっくりと馴染みます。


レナンキュラス3

伯母の花壇で何色の花が咲いていたのかははっきりと覚えていないのですが、息を呑むほど美しい花の数々と感じていた記憶だけはしっかりと残っています。
それで、しばし伯母と綺麗の鑑賞会!
そんな中で、この花に纏わる伯母の哀しい想い出話が・・・
以前住んでいた庭でそれ以上に美しい色合いでひとかたまりに咲いたそれは素晴らしいレナンキュラスを育て、ご近所の噂にもなり色んな方々が見に来て下さっていたらしいのですが、ある夜、心ない人により根っこごと掘り起こされて持って行かれてしまったそうなのです。
子供心にそんなことをする花好きの人がいるなんて許せない気持ちでいっぱいでした。
充分に綺麗だと思い眺めていたレナンキュラスを前に、<これよりも数倍は綺麗だったのだから!>と何度も繰り返す伯母。
もう十数年も前のことなのに・・・


~花泥棒は罪にならない~という諺もあるようですが、沢山咲いているうちの一輪や種を失敬するのならともかく<これは時々、私もやってしまいます。>
花泥棒は犯罪ですよ!


レナンキュラス5

レナンキュラス6

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2008.2.29   小出 麻由美

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