義母が亡くなり慌ただしく家へ戻ると、親しい友人が花束を届けてくれていました。
それは、哀悼を表すような深いモーヴ色の一杯のスィトピーに希望を感じさせてくれる大輪の真っ白なレナンキュラスの花束。
今まで見たこともない素敵な取り合わせ！

その友人とは、この地へ越して来た時に飼った同じゴールデンレトリバーの犬たちが取り持つ縁。
出会っておしゃべりを交わした時から大親友！運命の出会いに！
１９年前のその出会いから彼女とのことを語り始めると、一冊の長編小説、大河ドラマが出来上がってしまうほど！

自営業だった会社の倒産、最愛のご主人の死・・・これでもかとまだまだ続く災難の嵐の連続の中、そんな中でもいつでも健気に純粋に正直に逞しく楽しく美しく生き抜いた女＜ヒト＞！

私自身も結構波瀾万丈な人生と思っているのですが、彼女の前に出ると私の体験してきたことも大したことないことに思えてしまうくらい・・・

桜の花をこよなく愛し、お洒落上手で殊に着物が特別に似合い、とびきりのお料理上手。インテリアのセンスも抜群で、よく私を家に招き入れてくれては美味しいご馳走やお茶を快く振る舞ってくれたものです。
ユーモアのセンスも抜群で、素知らぬ顔してポロリとこぼれるジョークには誰もが涙を浮かべて笑い転げることもしばしば！
情に厚く彼女に助けられたことのある人たちも何と多いことか！
お嬢さんのお名前が素敵で、＜ジュリ＞ちゃんといいます。
素敵な名前の謂われを聞けば単に沢田研二ことジュリーの大ファンだったからとのこと。
面白いですね！

彼女の母方の家系が、かのクリスチャン大名の大友宗麟の末裔だということなのですが、その数奇な運命が好転していったのも、そのことが大いに関係していると私は確信しています。

彼女と知り合った時、未だ彼女は神様のことを知らないひとでした。
私は何故かとても彼女が神様を知る人になって欲しいと強く願い、陰ながらその祈りを捧げる日々を過ごしておりました。
そんな中、大変な出来事を通してでしたが、彼女は自分の意志で即座にイエス・キリストが自分の主だと告白し、それからの人生を神に委ねる信仰と共に歩みはじめました。
神様は彼女を用いたいとお思いになられ、私を傍に遣わせて下さったのだと自負しています。
このことは、私が決して素晴らしいクリスチャンだからではなく、私が彼女ととても気が合ったので、多分神様が適任と見なして下さったのだと思っています。感謝です！
神様はこのように小さな者をも、お遣わし下さるものなのです！
そして、それから神様は彼女のことを色んな試練を通されて短期間に訓練なさり、数々の奇跡的な出会いや御業＜みわざ＞を繰り広げ、見事に洗練されたキリスト者と変えていかれました。
その後、多くの方々の励ましとして証者＜あかししゃ＞に仕立てられたのはいうまでもなく！です。

この春、彼女は宝石の専門学校を卒業し、ジュエリーデザイナーとしての新たな路を歩み始められます。
このことも奇跡以外での何ものでもありません！
何よりも幼い頃より光り物が好きだったという彼女。

右も左も分からなかったご主人の残された莫大な４億以上をもの借金のある会社を、社長として受け継ぎ返済し、神様のみに頼りながら歩んだ１０年間。
でもその会社をこの度無事に息子さんに引き渡し、これからは大好きな仕事をすることに。
私も友人たちも＜次は彼女の喜びとなる仕事をお与え下さい＞と祈り続けていましたが、多分一番驚いているのは彼女自身でしょう。

彼女の使命は眠っている宝石を蘇らせること！＜リフォームデザイン＞
そして、勿論多くの眠っている魂を創造主なる真の神に導いて蘇らせていくこと！
きっと、彼女に出会った人々の魂は、ダイヤモンドのように磨かれていくこと間違いなし！です。

深いモーヴ色のスィトピーと大輪の真っ白いレナンキュラスの花束。
貴女から戴いた素敵なすてきな花束が、私に多くの慰めと希望を与えてくれました。
有難う！
これからは貴女の大きな哀しみも葬り去って、キラキラと光り輝く世界へ旅立ちです。
ハレルヤ！主を褒め讃えます！
これからも、ずっと貴女の友としてお互いに祈り支え合っていけたら・・・と願っています。

あっ、そうそう！貴女がジュエリーデザイナーとして成功し財を成したら、私をヨーロッパ一週旅行に招待する約束忘れないでね！＜笑＞

　　　　　　    ２００８，３，２８　　　小出　麻由美

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