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2008.07.17
西洋ニンジンボク
私の幼い頃には、目にすることのなかった美しいハーブの小低木の花です。
最近、その花色の美しさと栽りやすさのせいか、よく見かけるようになりました。
その名と花姿から、ヨーロッパ原産かと思っておりましたが、お隣の中国が原産国です。
梅雨が終わる頃の暑い日差しの中で、紫とも青ともつかぬ微妙な美しい色彩で秋の初めまで楚々と咲き続け、まるで涼さえ運んでくれるような花です。
今我が家の庭でも、数年前に植えた小さな苗が私の背丈の倍ほどに生長して、沢山の花を咲かせてくれています。
ミモザの大木が枯れてしまい寂しく思っていた私のことを思い計ってか、細いしもとにその細長い花を枝一杯に付けてくれ、歓びをもたらせてくれています。
ふと目覚めた暑い夏、窓辺にこの花が咲き乱れていると、清々しさと幸福感を運んでくれるのです。
そう思っているのはどうやら私だけではないようで、気付くといつも先客がその花の周りを取り囲んでいます。
そう、沢山の蜂や揚羽蝶たち。
小さな庭ながらも、他にも色々な花があるのに、その先客たちは殆ど浮気をせず、ニンジンボクの花のまわりにしか来ないのです。
中でも感激したのは、エメラルドグリーンの美しい羽を持つ美しいアオスジアゲハが必ず、やってくること。
本当に、羽の色合いが花とぴったりで、その群れ飛ぶ様はいつも私の目を釘付けにします。
神様のお創りになられたものは本当に美しい!!!
ところで、ひとつだけ不服なことが・・・
ニンジンボク、この名前!
何故このような名なのかと訝っていた私に、友人が「葉が朝鮮ニンジンの形に似ているから。」とのこと。
ふ~ん。だとしても・・・
それに、小さな花が群れ咲く形が1本のニンジンを逆さにしたように見えることも影響しているのかしらね?・・・<これは私が思っただけです>
それにしても・・・
この小低木がもっとロマンティックな名だったら、きっともっともっと愛されるのにと思ってしまう私なのです。
別名はないものかと調べましたら、チェストツリー。<チェストは胸と言う意味でその花の実が女性ホルモンに効き目があることからだそうです。因みにその実はチェストベリーと呼ばれ、ハーブティーに利用できるとのことです>
何だか、それもぴんときません。
・・・でもそんなこと、蜂や蝶たちにとっては、どうでもいいことなのでしょうけれどね!
2008.7.15 小出 麻由美
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