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2008.07.30
白いダリアのミニブーケ
数ある慰めの花束は、やはり白いものが圧倒的に多かったけれど、その中でもとびきり素敵だったのが、この白いダリアを基にした小さなブーケ。
一目見た時から、私を虜にしたどんな高価で立派なアレンジにも惹けをとらないミニブーケ。
そんな素敵なブーケを携えて下さった友人は、この地へ引っ越してきて間もなく知り合った方。
ほんの少し年上だけれど、お話を始めたら際限なく続いてしまう同じ波長の持ち主。
いつも、人間って不思議だなと思うのは、どんなに時間を過ごしてもすぐに話題が尽きてしまう人<決して嫌いなわけではないのです!>と、会ってすぐにどんどん話が進んでしまう人とがいるってこと。
彼女とは犬のお散歩で何度かすれ違ううちに、親しくおしゃべりを交わす間柄に。
話を重ねる度に彼女も絵画がとても好きだということが分かり、ふたりでよく色んな絵画展へ出掛けては、鑑賞会を兼ねてのお食事やお茶をご一緒したものです。
陰ながらずっと私を応援してくれ、いつも新しい絵を楽しみにしていて下さる方のひとりでもあるのです。
彼女には可愛らしい素敵なお嬢様がふたりいらして、下のお嬢さんとは私の次女と暫くバレエ教室にご一緒したこともありました。
とっても可憐なお嬢さんだったので、私が絵のモデルをお願いしたこともありました。
お嬢さんさながら、その友人の彼女もとても素敵でチャーミングな女性です。
美しい彼女に初めて会った時、髪型がほかの雰囲気だったらもっと素敵なのにと思い、そんなことを彼女に伝えていたのですが、ある日、長かった髪をばっさり切って、かなり短いショートヘアーにして私の前に現れた時の驚きは忘れません。
映画、<ローマの休日>でオードリー・ヘップバーン演じるアン王女が、街に出掛け美容室で自慢の長い髪をばっさり切り、別人と化すように素敵に変身した時と同じ感動!と言っても過言でないほど、感激したものです。
私は個人的には長い髪のエレガントな雰囲気の出で立ちの方が好きなのですが、こんなに短い髪が似合う人もいるものだと、改めて人間の面白さを思うのでありました。
でも、なかなかこんなに自分に似合う髪型って見つけられないものですけれどね・・・
私が絶賛したからだけではないのでしょうが、それ以来彼女はその短い髪型で通してくれていて、満足している私です。
と、話をミニブーケに戻しましょう。
そのブーケは大好きな大輪のカクタス系の白いダリアを中心にし、淡いグリーンを帯びた小振りのアジサイとこれも同系の薔薇の蕾をアレンジしたもの。
そこへグリーンの葉と蕾をあしらっての仕上げ。
そして、包み紙がなく自然色の生成の紐でくるりと結わえただけのシンプルな装い。
本当にそのセンスのよさに言葉もないほど!
私へのプレゼントに素敵なお花を選んで下さった彼女の優しさを、身に染みて嬉しく感じたものです。
それからの数年後、犬の散歩の必要もなくなり、暫く彼女に出会っていない間のこと。
彼女は以前から絵を描きたいと密かに思っていたそうですが、その夢を叶えてくれる日本画のよき師に巡り会ったため、熱心に学び始めていたようです。
それで、初めてのグループ展の開催時に、突然案内を戴き驚いてしまいました。
絵の手ほどきは今まで何もしたことがないと言いながら、とても上手に花を描いていたので本当に感動してしまいました。
回を重ねる毎に目覚ましく上達するので、私も毎回楽しみにその案内に足を運んでいます。
これからもますます貴女の描く花を楽しみにしています。
いつか、ぜひこの白いダリアのミニブーケみたいな作品も描いて下さいね。
2008.7.28 小出 麻由美
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