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2008.09.01
夾竹桃 <キョウチクトウ>
盛夏の花の少ない時季にも、逞しく可憐な花を細い枝に一杯に咲かせ続けてくれる、貴重な花の木、夾竹桃。
小学校か中学校の頃に学校行事でバスに乗り、高速道路を走っていた時、バスガイドさんが、街路樹の花を指さし教えてくれた花の特性。「排気ガスで汚くよごれた空気をきれいしてくれる花の木、キョウチクトウと言います。だから、高速道路の街路樹として選ばれています。」
そんな話をすごく感動して覚えた花でした。
花の名前の漢字から、花の色は主に濃い目のショッキングピンク。
真夏にその色が暑さを増長するようで、あまり興味もなかったのですけれど、京都へ住んで間もない頃。
市内の白い美しい建物のカトリック教会の敷地に植えられていた、ピュアホワイトとクリーム色、淡いコーラルピンクの夾竹桃があるのを目にして、とても感激したものです。
多分、それまで見かけることがなかったのは、品種改良された新しい色なのかもしれません。
今でも、やはり夾竹桃と言えば、殆ど濃いピンクの色ばかりですから。
実は、今我が家の小さな庭にクリーム色の夾竹桃が満開なのです。
数年前、お向かいに新しいモダンな素敵な家が建ったのですが、お玄関が屋根までずっとガラス張りで、我が家のリビングと向かい合わせになってしまったので、何か対策をと考慮していてこの花咲く木を植えようと思いついたと言うわけです。
条件は、常緑樹で高木になるもの。そして花を長期に渡り付けてくれる木。
なおかつ強健で虫のつかないもの。となると、思いつくのはこの夾竹桃だけ。
出来れば濃いピンクじゃないものを・・・
果たして、園芸店にあるものかどうかと案じながら、豊富な数の種苗を置いてあるお店を覗いて見たら、小さな苗でしたが、ありました!ありました!!
嬉しいっ!!!
クリーム色とコーラルピンクのどちらにしようかと選びきれず、結局二本とも購入して植えたのであります。
が、塀があり小さな苗のうちは日が当たらなかったせいか、一本だけしか育たなくてどちらが咲くのかくじ引きみたいなお楽しみ!
数年経って、クリーム色の花だったと言うわけです。
結果的には、我が家のクリーム色の外観にはこの方が似合っていると、神様が選んで下さったのだと思って感謝しています。
ぐんぐん伸びて大きくなるし、幹から脇芽もたくさん出て来るので、二本だと我が家の小さな庭では多すぎたのだと思いますので。
あまり意識もなく色んな花をこれまでに植えたのですが、我が家で主立った花は全てホワイト系から黄色です。
まず、ミモザの黄色<残念ながら、昨年枯れてしまいましたが>、モッコウバラの淡い黄色、スタージャスミンのクリーム色、ランタナのホワイト、あちこちで高砂ユリの白い花、そして夾竹桃のクリーム色と言うわけで、同系色の好きな私にとって、願ったり叶ったりと言うわけです。
そして数年前から、見事なクリーム色の花をたわわに付けて私の夏を歓びに満たしてくれるようになったということです。
今我が家では背丈が随分高くなって、二階の寝室の窓辺を開けると夢のような夾竹桃の花園が展開されるのです!
満開になると散り、家の前は花がらで敷き詰められます。
道路のお掃除が大変なのですが、そんなことくらい平気!平気!!
それを秋まで何度か繰り返し楽しませてくれるのです。
そして、そう、美しいだけでなく私の家のまわりの空気は、最高にきれいに浄化されているはずなのです!
2008.8.10 小出 麻由美
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