ブログ
Blog
2009.06.01
クレマチス
クレマチスもクリスマスローズと並んで、昨今のブームの花に数えられているひとつです。
クリスマスローズと同じキンポウゲ科の植物です。
花のように見える部分は実は萼ですが、園芸上では花と呼んでいます。
私の幼い頃は、鉄線<テッセン>と呼ばれていました。
その茎が針金のようになることから由来しているのだと思います。
当時は、まだほんの数えるほどの種類しかありませんでした。
それが、最近は輸入が自由化され改良も進み、数え切れないほどの美しい大小の花々が店先に並んで目を見張るばかりです。
私の父が咲かせていたクレマチスは、濃い紫で花弁の大きな一重咲きでした。
初めて目にした時には、その艶やかな造花のような花に驚いたものです。
私が好きなクレマチスは、花びらが多い八重でダリヤのようにポンポンに咲く艶やかなタイプと、野趣を帯びた俯いて咲く儚げなもの、それから小さなベルの形をした可憐なものなどです。
それに、オーソドックスな八枚の花びらタイプのものでも、コーラルピンクや深いエンジ色のものだととても好きです。
今年は我が家の小さな庭にも、それらの美しいクレマチスが十種類くらい咲いてくれました。
クレマチスはそれだけでも、華やかで美しいのですけれど、何故だか華麗な薔薇にもとても似合う不思議な花です。
それぞれが主張のある花なのに、相乗効果でどちらも引き立つのです。
それは、薔薇にはない色合いがあることと、蔓咲きである花姿の相性がよいような気がしています。
私も将来、舶来雑誌に載っているような薔薇とクレマチスの饗宴を庭に描きたいと思って植え込んでいます。
私がこの花を栽培していてよく失敗するのが、苗の後始末をしている時に、鉄のような枯れた細い茎を古い枝だと思い剪定してしまうこと。
後で花芽が沢山付いた新芽が出ていたこともしばしばで、その時の嘆きと言ったら言葉にならない、本当に<覆水盆に返らず!>の諺を思い出す私です。
最近は細心の注意を払うようにはなりましたが、それでも枝が折れやすく扱いには要注意です!
いつか、私の庭の溢れんばかりの薔薇とクレマチスの饗宴を皆様にもお披露目したいものと思いつつ、この春も大切に植え替えました。
2009.6.1 小出 麻由美
私の作品にも八重で薄紫のクレマチスと白いアーマンディーを描い
いた<クレマチス>があります。(名刺、便箋、一筆箋) この季節にお使い頂ければうれしいです。
ブログランキングに参加しています。よろしければ下記のバナーをクリックして、サイトに投票してください。1日1回、クリックしていただければランキングに反映されます。
ご協力ありがとうございました