素敵な秋咲き薔薇に出会いました。
その名も美しいリリアン・オースティン。

くすんだオレンジを帯びた透き通るようなピンクいろ。
花びらは緩くウェーブしたものが幾重にも重なって、開いた花姿はちょっと小さな牡丹のよう・・・

咲き始めはスカーレットがかった濃いオレンジなのに、だんだん色が褪めてきてピンクに変化していく様は本当に綺麗です。

枝が細くてしなやかなので、花が開くとその重みで俯いてしまうのが、またその薔薇の魅力です。何故か、私は俯いて咲く花がとてもとても好き！
俯いて咲く花はどんなに艶やかでも、可憐に見えてしまうのが不思議です。

そして、秋の陽射しの中でその花びらがきらめくように、匂い立ちます。

この薔薇は随分昔に傑出された薔薇だそうで、最近では入手が難しいそうです。
大切に育てなければと思っています。
嬉しいことに香り高く強健だそうです。

果たして春はどんな風に装ってくれるのか、それもとても楽しみです。
春咲き薔薇と秋咲き薔薇では、同じ品種の薔薇でも微妙に色合いが変化しますから。
来年の春も皆様にお披露目出来ることを願いつつ・・・

２００９．１１．３　　　小出　麻由美