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2010.09.06

マンデビラ

マンデビラ、あまり聞き馴染みのない花の名前だと思います。
多分一般市場に出回るようになったのは、ここ数年前だと記憶しています。
キョウチクトウ科の花で夏から秋の日射しの強い季節に咲き続ける、常夏の地を思わせてくれる花です。


私は花数の少ないこの季節のために、市場で見つけるようになってからは、必ず毎年いくつかの異なる種類や色のマンデビラの苗を購入してその花を楽しんでいます。
しかし、<マンデビラ>または<デプラデニア>憶えにくく、あまり素敵な響きでないように感じるのは私だけかしら?
きっと、もっと素敵な名前が付けられていたのなら、もう少し浸透するはずと本気で思っています。
現に<クリスマスローズ>も<ヘレボラス>から改名してから、その売り上げを飛躍的に伸ばしたということですものね。
でも、そのせいなのか、この花は種類ごとにいろいろな名前が付けられていて、逆に異種のような気さえして、ちょっと紛らわしいのも事実です。


今日は、今年私が購入したマンデビラ五種を御紹介しましょう。
まずは小ぶりで花芯が黄色く白い花のマンデビラは<サマードレス>と名付けられています。


マン6

マン9

素敵なネーミングで私も気に入っています。
夏の暑い日差しの中で、白い木綿のワンピースを着た少女のような可憐な佇まいを思わせてくれる清楚な花です。


次に御紹介するのは優しいピンクのこれも小ぶりの花、<アリスデライト>です。


マン2

デライトとは日光を意味する言葉で光が大好きなこの花の特性ですが、アリスとは(不思議な国のアリス)を思わせる可憐な少女を意味するのか、傑出者の愛する方のお名前なのかそれは定かではありませんが、これも素敵な名前ですね。
何とも言えない優しい色合いがとても気に入り、大好きなピンクの日々草と一緒に寄せ植えしています。とてもいい感じだと自負しています。


それから、濃い目のピンクで小ぶりのルビースター。


マン3

星のように可愛い花ですが、この種類は新芽がアブラムシにとても好まれるので、常に虫よけの注意が必要です。


そして、大ぶりのピンクのマンデビラ、これは<サンパラソル>と呼ばれています。


マン1

この名前を掲げている花屋さんが多いように思います。
確かに憶え易く 日射しが大好きなこの花にぴったりだと思いますね!



さて、そのサンパラソルの中に私の大好きな薔薇のような八重咲きの種類があります。
一目見た時から虜です!私はとにかく薔薇咲きの花にはとても弱いのであります。
その名も愛しの<ピンクマリー>、薔薇は聖母に捧げる花のひとつでもありますから、やはり薔薇を意識して名付けられたのでは?と思います。
このネーミングも勿論気に入っています。


マン8

実はこの花を初めて見たのは、十年近く前のアメリカです。
次女の留学のために付き添って行った時、アメリカのホストマザーが連れて行ってくれた大きな園芸店にて。
当時はまだ日本にはなかった花でしたから、その美しい大鉢を初めて目にし感激したものです。
が、持って帰ることなど不可能なので、大変残念に思ったものでした。
そんな花を、数年後に日本の我が家の庭で育てられるなんて、本当に夢のようです!!!
ことに日本では花事情がグローバルになっており、花好きには本当に喜ばしいことです。


残念ながら日本の地では冬越しが困難なので(冬越しするためには8度の温度が必要だそうです)、大きく育てるのはなかなか難しいようです。


でもこれからの季節、可愛い私のマンデビラたちが、小さな庭で優しい饗宴です。


2010.8.31     小出 麻由美


 


 

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