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2010.09.29
茉莉花 <ジャスミン>
花そのものよりも、その香りを先に知った花。
その名も麗しいジャスミン。
日本でよく目にするハゴロモジャスミンは、ジャスミンに似た花ですが、全く種類の異なる花なのだそうです。
原産国は中国で、漢字で<茉莉花・マツリカ>と書きます。
私がマリという名だったとしたら、絶対この素敵な漢字<茉莉>にしてもらいます!(笑)
実は夢だったひとつに、若草物語のように女の子を四人産んで、末娘の名を茉莉夜<マリヤ>と名付けようと思っていました。(因みに三女は彩蘭・サラ)
まるで夜開くジャスミンの花のようだし、聖母のイメージもありとても素敵な名前だとお思いになりませんか?
残念ながら叶いませんでしたけれど・・・
それならば孫にと娘に打診してみましたが、すぐに却下されてしまいました。(涙)
娘はまだ結婚もしておりませんけれど・・・(笑)
でも、国際結婚だったら<ジャスミン>という女の子なら考えてもいいとか・・・
そんなことより、美わしい花ジャスミン!
実はこの夏、初めて本物のジャスミンの花に園芸店で出会いました。
冬の温度管理が必要なこと以外は育てやすい花だそうなので、すぐに求めて一回り大きな鉢に植え替えました。
小さな花でも本当に香りが強く、まさしくあのジャスミンティーと同じ香りがします。
いつも不思議に思うことに、紅茶のアールグレイはベルガモットで香りづけしているということなのですが、庭で咲いているベルガモットの花の香りとアールグレイの香りとは別の香りにしか感じないのです。乾燥させてブレンドすると香りが変化するのでしょうか・・・?
淹れたての烏龍茶に、ジャスミンの花を浮かべると、それはあの馥郁たる香りのジャスミンティーと同じもの。
小さな可憐なまっ白い花粒からどうしてこんなよき香りが漂わせられるのか、神様のみわざの素晴らしさを思わずにはいられません!
小さな鉢でもジャスミンの花が咲いていると、庭中がその甘い香りに包まれます。
本当に魔法のよう・・・
一日だけの短い花の命ですが、咲いたあとはほんのりピンクに染まり、その風情もまるで一編の詩のようです。
夜が肌寒くなり、窓を閉じるとジャスミンの香りがしなくなるので、最近は鉢を居間に移しました。
月の美しい夜、窓辺に座り、この花を烏龍茶に浮かべて、ちょっと中国のお姫様気分に浸ってジャスミンティーを戴きましょう・・・
2010.9.28 小出 麻由美