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2011.10.21

実家の日本庭園

私が10年余り帰郷していない間に、大好きだった実家の庭が改造されたと妹から聞いて、気になっていました。

実家の日本庭園2

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庭師の方の提案で完璧なる日本庭園に改造することに父も賛同。
生まれ変わった庭は、大の花好きだった祖父が造り上げていた花で一杯だったものとは異なり、石と木のみで仕上げられた日本美の庭園に。
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祖父が設えていた石を上手く生かしながら、花々を除き木々を新しく植え込み造り上げたもの。
花好きの私にしてみれば、なんだか残念な気もしなくもありませんが、これはこれでとても美しく感銘!
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小さな頃、日々この庭の中で遊び明け暮れていた最高の想い出の場所。
私が座っても石の広さは十分なお部屋になったり椅子になったり、調理場になったり…
咲き群れる花の陰で、幸せで平穏に満ちていたおままごと遊びの懐かしい日々。

実家の日本庭園3

黄色いショウブや紫のアヤメに白いカラーが咲き群れる小さな池は、跡形もなく埋め立てられて苔生す庭に。
淡い紅色サザンカや紅いサルスベリ、そして降りしきるように高い位置から咲いていた深い黄色の八重のヤマブキの花。
いい香りで大好きだった沈丁花や黄梅。
華やかに春の訪れを教えてくれる鮮やかな黄色で小鳥群れ飛ぶように咲き誇るレンギョウ。
濃紅の花桃に八重の大きな紅椿。
今頃は薄紫のシオンや濃いピンクのハナカタバミでいっぱいだった庭。
のはず、だったけれど・・・

写メールにて父の年代の京都の友人に紹介したら、桂離宮の庭園みたいだとコメントを頂戴致しました。
それは、とても嬉しく感じたりもしますけれどね・・・
でも、もし私がここで暮らしていたのなら、少し残念に感じるのかもしれません。
でも、これはこれで、徹底した和風庭園で素敵です。
美しい日本のこころ・・・
侘び、寂の世界。

最後に父の姉、88歳なのに独り暮らしで、未だに厳格で矍鑠とした伯母の庭をご紹介しましょう。

実家の日本庭園1

伯母の家は、我が家よりも更に山深い田染(たしぶ)という地名のとても美しい風景の中にあります。
写真ではわかり辛いですが、小さな富士山(私は田染富士と呼んでおります)のような美しい山も見え、傍に川も流れ、この季節は朱い彼岸花が咲き群れています。
それはそれは美しく、絶景だといっても決して過言ではない庭だと思います。

  
2011.10.18     小出 麻由美

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