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2012.10.09
八重のハイビスカス
長いめしべをつんと突き出して、一重で華やかに咲くのが通常のハイビスカス。
私が幼い頃はハワイでしか見ることができないと思っていたのに、今ではすっかり日本にも鉢花として定着した花です。
最近はフラダンスが日本のあちこちでブームです。
それで、この花を髪に飾って踊られるご婦人たちも多いことでしょう。
この花、常夏原産なので日本でも盛夏に咲く花と思われがちですが、意外にもこれから秋の日射しのシーズンにたくさん開く花なのです。
だから、日本の蒸し暑い高温の気候は少し苦手なようです。
私は残念ながらハワイに行ったことがありませんが、湿度が少なくからりとした常夏の地は、とても美しく過ごし安く永住したいほどの快適な島だそうですね。
是非、一度行ってみたいです。
ところで、私は色形が単純な花はどちらかと云えば、嫌いです。
それで、ハイビスカスにも全く興味がありません。
でも、八重のハイビスカスは特別な存在です!
淡いピンクがかったアプリコット色の八重のハイビスカスときたら、その出で立ちはもうまるで大輪の薔薇のようです!
この花を見て、すぐにハイビスカスだとわかれば貴方は超花好き間違いなしです!(笑)
数少ない八重のハイビスカスですが、数年前見つけた深い臙脂色の小振りのハイビスカスも小さな蕾の頃からそれはそれは魅力的です!
この鉢以外園芸店で見かけたことがないので、大事に大事に育てています。
冬の管理が大変でいつも枯れてしまったように感じますが、諦めずに水をやり続けると、小さな青い葉が芽を付けてくれ、毎年胸を撫で下ろす春を迎えています。
気候がずっと爽やかな常夏だったら、庭に下ろして随分大きな木になって美しい花を沢山たくさん付けてくれるのでしょうけれどね・・・
あと、オレンジ色のもの。
この色は特別に好きなわけではありませんが、八重の薔薇咲きのような花びらをやはり愛さずにはいられません!
最後に淡いオレンジの花芯が臙脂色をしたもの。
この花は少し変わり咲きで、めしべがうんと突き出て一重のハイビスカスの出で立ちを残しています。
あと、以前、鮮やかな黄色と赤い八重、そして小振りの白いハイビスカスを育てたことがありますが、枯れてしまい、それ以来出会っていません。
だから、この四種は大切にしていきたいと思っています。
この花の管理方法は、鉢を秋の終わりに取り込んで、窓越しの光で管理します。
風通しが悪くなると、アブラムシの格好の場所になるのでその駆除に目を光らせなければなりません。それが一番大変ですね。
あとは適当な肥料と水やりを欠かさないこと。
そして、年1、2回の植え替えです。
薔薇に比べればずっと簡単ですから、薔薇のように咲く入手困難なこの花、挿し芽をして増やしながら、大切に大切にしたい鉢たちです。
2012.9.25 小出 麻由美