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2012.12.02

従姉の薔薇の帯

先日40年!振りに従姉に会いました。
私の父の二番目の姉*幸子伯母の長女です。
彼女*栄子姉とは16歳も離れているので、私が幼い頃にはすでに大人の女性でした。
だから、彼女とよりも彼女の息子二人との接触の方が多く、幼い頃は彼らと楽しく過ごした思い出がいっぱいです。(彼らにも是非会いたいものです!)

今年の一月に幸子伯母を天に送ってから、親族との距離が近くなり嬉しく思っています。
それに、皆色々なしがらみから解き放たれ、年齢的にも時間にゆとりが生まれ懐古主義になる年代なのかもしれませんね。
ことに私は京都に嫁いだので、大半は大分や福岡に滞在している従姉妹たちとは距離的にも疎遠にならざぬ終えないし、しかも障害のある子供が生まれたので、どうしても身軽に動くことが制限されてしまいます。
皆どんどん年を重ね、きっとよき思い出の懐かしき日々を偲ぶ時期なのでしょうね。
そんな思い出いっぱいの故郷があるのは本当にいいものです。

さて、その栄子姉は10年前にまだ若かりし夫(本当にハンサムで優しい素晴らしいオジサマでした)を病で亡くし、子供たちもそれぞれの家庭を持って独立し、現在茶道の先生をしながらの一人暮らしだそうです。
大好きな母親を自分の家に引き取る直前に亡くしたことが、未だに悔やまれて少し鬱状態が続いているとのことでした。
そんなこととは知らずに、幸子伯母を亡くした姉に慰めの電話をかけたことが今回再会のきっかけになりました。
お茶の先生をしていた彼女に、近々京都でお茶会が催される案内があり、それなら麻由美に会える!と再会目的を兼ねて、重い腰を上げる気分になってくれたのです!
それで、私が京都駅内の姉の泊まったホテルを訪ね、見事40年振りの再会を果たしたというわけなのです!

少女時代の私しか知らない栄子姉は「もうすっかりおばあさんなのよ!」と電話口で云いながらも声は若々しく溌剌として全く昔のまんま・・・
ホテルのロビーで、茶会に出掛けた栄子姉を待ちわびながら過ごす数十分はとても不思議なときめきのひと時。
素敵な着物姿の一行の中から栄子姉をすぐに見つけ迎えて抱き合ったふたり!
大人になった私のこともすぐに分かったそうです!
昔とは違うけど、昔の思い出いっぱいの何だかとても不思議なタイムスリップ!
でもね、栄子姉は殆ど変っていなくて、そちらの方に一番驚いた私!
ずっとオバアサマを想像していたのだけれど、すれ違っても絶対わかる昔のままの小柄で美人な可愛いオクサマ!
髪はベリーショートだったけれど、粋な着物に一際目を惹く美しい薔薇の柄の帯!

薔薇帯

何て何て素敵なのかしら!!!
この年代でこんなはんなりとした紅い薔薇の帯を着こなせるなんて、本当に素敵に年を重ねられたもの!
「ブログに載せてもいい?」
了解を得て写真をパチリ!
また親族間で話に薔薇[花]が咲きそうです!

薔薇帯

残念なのは二人での写真を残せなかったこと・・・
ホテルの部屋ではふたりきりでしたから。
同室の姉のお茶仲間の方が気遣って下さり、しばらく他の方のお部屋で待っていてくださったのです。(本当にお疲れのところ有難うございました)
でもね、だからまたもう一度ゆっくり従姉妹たちを集めて温泉旅行でもして過ごそうと計画が進んでいますよ。

人は生きて来たようにしか死ねない・・・
そんな言葉の意味がより深く分かってきたこの頃です。
<栄子姉さま 貴女は今でもとてもとても素敵!間違いなく幸子伯母さまの娘ですね!>

   2012.11.28       小出 麻由美

 

 

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