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2013.01.13
紅茶シフォンケーキ
今朝、突然友人から嬉しい携帯メールのメロディー音。
「紅茶のシフォンケーキ焼くけど、今日か明日どちらがいい?」
「今日!」と即座に答えたワタクシ。
年末年始とても大変だったわたしのことを気遣ってくれ、大晦日しかも夕暮れなのに大分からの帰りの新幹線の中のわたしをメールで何度も励ましを届けてくれた友人。
「帰ったらわたしが美味しい紅茶シフォンケーキ焼いてあげるから、ゆっくりお茶の時間を過ごそうね!」と。
正直そのメールだけでも充分涙が出るほど嬉しかったわたしです。
そんなことは忘れて年末しそびれていた我が家の掃除に専念していたところに、思い掛けない素敵なブレイクタイムのプレゼントを頂くことに。
では、こちらでは早速お茶のテーブルセッテング。
今日は特別にしたいから、アンティークの菫と鈴蘭のブーケのティーセットで。
このティーセットは行きつけのアンティークショップのオーナーが、彼女がお世話になっているイギリスの滞在先のお家で使っていたものを、無理矢理おねだりして仕入れてきたものだそう。
菫と鈴蘭は薔薇と並んでわたしの最も好きな花!
一目見てすぐに購入。
焼きはそんなに上質ではないけれど、年代を感じさせてくれる薄手の焼き具合が唇に馴染み形もエレガントでとても好きなシリーズです。
金彩の手書きで1841と記されてあり、銘柄はRADFORDIAN*ENGLANDと明記してあります。
150年も前からイギリスで使われていたティーセットが2013年に日本の我が家で使われているなんて、とても不思議でロマンスを感じます。
どんな方々がこれらのティーセットでお茶を頂き、どんな会話を交わしていたのかしら?
150年も前にこんなカップでお茶を頂けるなんて、きっとイギリスの上流階級の方々のものだったのでしょう。
そのセットに合わせるランチョンマットは、深いモーヴ色のタイ製のシルクで織られたお気に入りのもの。
これは主人がタイの孤児院を訪ねた時に買って来てくれた驚きのお土産です。
彼は従来これらのものには全く興味はありません。
なのに、わたしと長年連れ添うことにより、こんな素敵なものを選んでくれるようになってくれました。本当に驚き今でも感謝感激しています!
さあ、あとは紅茶シフォンケーキを待つだけ!!!
約束の時間にインターホンのベルが鳴り、玄関先に現れた彼女は大正ロマンの着物姿。
彼女は着物が大好きで、本当にセンスよくすぐに祇園のママになれるほどお似合いです。
が、まさか!わたしとお茶の時間を過ごすためだけにこんな素敵に着付けをしてきてくれたとは驚きです!
しかも手には焼き上げたばかりの紅茶シフォンケーキ!!!
「ありがとう!!!たいへんだったでしょう? 」
「あら、今ではわたし紅茶シフォンを焼かせたらパテシエ並みにちょちょいのちょいよ!」といつものように、ユーモアたっぷりの彼女。
わたしの方はお掃除途中のセーターとパンツの軽装スタイル!
でもね、素敵なティーセットでテーブルセッティングだけはバッチリだからね!
さあ、しばし優雅で美味しいティータイム。
が、話の内容は二人とも少したまっていた、似たような母親の愚痴でした・・・
実の母娘と云えどもというか、母娘ならでこそなのか、なかなか同じ屋根の下で長時間過ごすのは本当に難しいようです。
まあ、そんな関係でいられるのはお互いが元気である証拠なのでしょうが・・・
絶品の紅茶シフォンケーキと紅茶を頂きながら、あまり優雅でないおしゃべりが中心でしたが、少し気分も晴れて、また今年も頑張りましょう!と楽しく笑顔で締めくくりました。
本当に優しい友人を持てていることに感謝でいっぱいです!
2013.1.8 小出 麻由美