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2013.07.13
グラジオラス
幼い頃、憧れだったグラジオラスの咲く庭。
何故か花好きの父はこの花の球根を植える事が無く、小学生の頃、私が数本育てた事のあるだけの花。
思い出はその花の蕾に筒型のネギを5センチくらいの長さに切って、すっぽりとくるんだこと。
何のためにかですって?
実は幼いころから花が開く瞬間を目撃したくていつもいつもそのことを考えていたわたし。
膨らんできたグラジオラスの蕾をしばらくネギの筒で窮屈にさせておいて、数日後そっと筒からはずせば、開く瞬間が見られると何かで読んで早速実行してみたんです。
けれど、期待したほどの花の開く瞬間は捉えられず、がっかりした記憶が残っただけ。
しかし、花の開く瞬間ってとても神秘的ですね。
神様だけが知っている不思議な時間。
夏の庭を彩る華やかな存在感のあるグラジオラス。
残念ながらこの花も日当たり良好な大きな庭が必要なので、我が家には植えられません。
時折お花屋さんで数本買って活けて楽しむくらい。
でも、この花はやはり大きな束を長い透明ガラスにたっぷり活けたいもの。
夏の花持ちの悪い切り花を沢山自分で買うのはちょっと覚悟のいる贅沢。
しかも、グラジオラスって下から花がだんだんと咲いていくので、一番上の花が咲いたら下の花が枯れてしまい、パーフェクトに美しい花期がより短いのです。
だから、なかなか沢山のグラジオラスを買ったことが今までなかったのですが、昨日お隣の町の<道の駅>にて、格安のグラジオラスを見つけ買い占めに成功しました!
淡いピンクのグラデーションのグラジオラスがなんと!3本で100円だったのです!!!普通のお店では1本100円でも買えない立派でみずみずしい花姿。
その日の朝にご近所のお百姓さんが切り立てのもの。
花は暑い日中にも冷蔵庫にも入らず、店先の通路のブルーのポリバケツに元気いっぱい。
全部で7束あったので、合計21本700円也!
わたしの夢だったグラジオラスの大きな花束を飾れる幸運に恵まれたのです。
ご覧ください!大きな四角いガラスの花瓶の中でこの華やかさ。
ピンクだけれど青味の強い淡い色なので、夏でも涼しげです。
夏の苦手なわたしを、ちょっとだけ元気にしてくれるグラジオラス。
いつかこんなグラジオラスが庭いっぱいに咲く庭先でキャンバスを立てて、絵を描いてみたいものですね。
2013.7.7 小出 麻由美