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2013.07.14
コンサートの花束*東北ツアー
先週、我が家に娘として滞在中のピアニストのジュリアが東北支援のため、一週間コンサートツアーでした。
夜遅くスーツケースや沢山の荷物と共に大きな花束をかかえて、我が家に辿り着いた幸福感に満ちた笑顔の彼女。
東北といえども今年は記録的な暑さで、しかも一週間に五つのコンサートとなれば、かなりのハードスケジュールだったはずなのに、疲れた様子が微塵もなし!
勿論若さもあるけど、きっと喜びの方がずっと大きかったのでしょうね。
母校の中学校の体育館でも弾いたそうですが、九か月間ひきこもりだった少女が学校へ訪れて満面の笑顔で自らジュリアに話しかけに来たそうで、母親も教師もかなり驚いておられたとか。
音楽の持つ力は大きいですね!
それに、美しく謙遜で心優しいジュリアですから、これがきっかけになりその少女が立ち直れたらジュリアの祈りが叶えられる働きで、彼女も一番嬉しいはず。
わたしも陰ながら、そのような心に傷を負った方々が少しでもジュリアの奏でるピアノで癒されていくことを深く祈って彼女を母の思いで応援しています。
さて、彼女はお花が大好きで演奏の度ごとによく生花の花束を頂いていますが、ツアー中ともなれば殆どその花束を持ち帰ることは難しく、大抵お世話になった方々にプレゼントして帰ってきます。
今回も沢山頂いたのでしょうが、最後のコンサートの花束だけはなんとか持ち帰ってきたそうです。
綺麗な花がいっぱいの大きな花束でしたが、さあそれを活けるのはわたしの仕事。
勿論大きな花瓶に全部一緒に活けるのは大好きなわたしなのですが、それはそれでわたしなりのこだわりがあるので、何でもいいわけにはいかないのです。
今回もわたし流に三つの花瓶に分けて活けさせて頂きました。
まずは、ピンク系のブーケ。
ピンクの薔薇とピンクの豪華な花百合をぐっと短く切って、同系色のぼってりとした大好きな濃いピンクの花と同系の吹きガラスの花瓶に豪華に可愛らしく食卓に。
次は、真夏のブーケ。
涼しげなほっそりとしたガラスの花瓶にグロリオーサと向日葵とカスミ草を。
この向日葵は小振りなうえ、レモンイエローカラーでとても涼やか。
もしかしたら、この向日葵が今話題の新種<バナナ>かしら?
そして、豪華な花束の中によく見かける朱いグロリオーサは、花芯の黄色が向日葵の黄色と調和して、意外性のあるお似合いの取り合わせです。
こちらどんな花束にもよく入っている宿根カスミ草も添えて。
楕円形のリビングのティーテーブルへ。
窓辺の光を背景にとても涼やかです。
この取り合わせは自分では絶対に選ばないので、逆に新鮮な感じがしますね。
最後はフリンジに紫が入った白い八重のトルコ桔梗。
こちらも涼しげなので、ブルーのお気に入りのガラスに優しく活けて。
わたしは何故がフリンジの色違いの花は好きではないので、こちらも我が家ではまず目にすることのない花ですが、時には気分転換でよいものですね。
これはリビングのカウンターのブルーガラスの小物たちと並べて。
梅雨が明けても、毎日猛暑が続き心身共に疲れてしまいますが、美しい花々で癒しを与えられ幸せなコンサートに思いを馳せ、ジュリアにそして神様に感謝しています。
そう、そしてこのコンサートを東北に住む方々に喜びを少しでも分け与えたいと願って、企画支援して下さったフランスに住む三村さんに、神様の祝福が沢山たくさんありますようにと・・・心よりお祈りしています。
2013.7.8 小出 麻由美