私はバレエができなくなって三年が過ぎてしまいましたが、嬉しいことに娘野夕梨が続けてくれており、間接的ではありますが大好きな先生方とも繋がっていられる感じで嬉しく思っています。
さすがに老朽化した膝でもう復帰したいとは思いませんが、やはりバレエの素晴らしい公演を観ると、生まれ変われるものならばプリンシパルのバレリーナになって白鳥や妖精やお姫様を演じてみたいと思う気持ちは健在です（笑）

さて、今月２０日、私とバレエレッスンを楽しんでいた成人クラスの仲間たちの発表会がありましたので、楽しみに出掛けて来ました。
演目は＜ジゼル＞第１幕の村娘たちの踊りです。
ジゼルは古典バレエの中で私の一番好きな演目です。
村一番の踊りの大好きな娘ジゼルが村にやってきた若者と恋に落ちます。
しかし、その若者は既に婚約者のいる貴族で、村娘との結婚は叶わぬ間柄でした。
その真実を知ったジゼルは哀しみの為、狂気で踊り狂い終に命こと切れます。
彼女はもともと心臓が弱く、あまり長く踊り続けることは禁じられていたのです。
それで、第２幕。
恋に破れた乙女達は死後ウィリーという妖精に変わり、彼女たちを苦しめた男性が夜墓に来ると、この世から連れ去るというちょっと怖い物語です。
でも、とても美しいふんわりとした白い衣装を身に纏った妖精たちが総出演で軽やかに踊るシーンが見せ場のバレエなので、目を見張るばかりの幽玄な美しい世界です！
ですから、おどろおどろしさとは全く無縁ですのでどうぞご安心して下さい。
ある夜、不誠実な彼が白百合の花束を抱えてジゼルの墓にやって来ます。
当然、ウィリーたちは彼の命を狙いますが、ジゼルはそんな彼を許し守り抜きます。
そう、麗しい乙女の強い愛の物語なのです。

さて、ジゼルのあらすじはこれくらいにして、話を戻します。
成人クラスの発表は今回最多の１２人出演で、皆が見事に列を成して楽しく踊る村娘を演じます。
この振付は一人欠場したら列が乱れる設定でした。
ところが、急遽出演できなくなった方が表れたため、一週間前に娘野夕梨が代役を務める事となり、私まで彼女の衣装のホック留め等の手伝いを嬉しくさせていただきました。
私はいち早くバレエの仲間たちから外れてしまいましたが、代わりに娘が皆さんにとても良くして頂いており、本当に感謝でいっぱいです。

そんな友人たちに私からもささやかな感謝をこめて、小さなプレゼントを選びました。
色々考えた末、ハーブコーディアルという私の大好きなお洒落な飲み物を贈ることに。
この飲み物は、ソーダーや水で希釈して頂く香りよき飲み物。
以前初めて友人から頂いて大感激した大好きなお味でした。
でも、買い物にも気軽に出掛けられないのでどうしようと思案していたところ、思いついたのがネット通販！本当に便利な世の中で有難いです！

種類が沢山ありますが、それぞれの方の好みをイメージして。
先ずは私の大好きなローズとベリーのものは、薔薇の好きなエレガントで素敵な彼女に。

ベリーミックスは私がいつもチェリーちゃんと呼んでいる赤いレオタードが似合っていた可愛らしい彼女へ。本当はサクランボのコーディアルを探したのですが、残念ながら見つけられませんでしたので。

シンシアと呼んでいる月の女神を思わせる神秘的な彼女には、ライムとレモングラスの爽やかなコーディアルを。

実は自分の為に一本余分に買っていたエルダーフラワーは、急遽出演することになった娘へのプレゼントにしました。（きっと彼女は私にも飲ませてくれるでしょう！笑）

さて、最後はお世話になった先生にワインのプレゼントを。
本当は先生にもコーディアルをプレゼントしたかったのですが、ハーブ風味がお嫌いだったことを思い出しましたので。

さて、それらのコーディアルをラッピングするのは時間がかかりましたが、本当に楽しい作業でした。
それぞれの方のイメージを思い描きながら、包装紙やリボンを選び飾りを考えます。
こんなことのために庭に植えたユーカリ樹がおおいに役立ち、その香りよき枝をリースにして素敵な飾りに使います。
全く自己満足の世界ですが、皆さんも大変喜んで下さいました。

娘も「ラッピングが綺麗過ぎてまだ開けられない！」なんて嬉しいことを言ってくれ、まだリビングに飾ったままで、幸か不幸かエルダーフラワーのコーディアルにはまだありつけない私です。

そうそう肝心なことを！
成人クラスの村娘たちはお見事で、皆ひとりとして列を乱すことなく美しく踊っておりましたよ！きっとあの中に私が入っていたら一人列を乱していたのでは！？～とちょっと懸念したりしましたが、でも、大丈夫今回は楽しむだけのお客様だったのですからね！
　　 　　　　
　２０１３．７．２６　　　　　　小出　麻由美