今年の夏は記録的な酷暑でしたが、長かった夏もやっと影を潜めてくれました。
朝夕は肌寒さすら感じますし、陽射しも窓からずっと伸びてきました。
それに日の沈むのが驚くほど早くなり、これだけは何だか淋しい気がしますが・・・

さて、この夏の猛暑で危ぶまれていた我が家の夜香花の鉢苗は、なんとか復活して今年も枝を伸ばし香りよき花を沢山咲かせてくれました。

毎日、夜になるのが待ち遠しくなるほどの花の香りです。
金木犀のように何処からでも漂ってくる香りではないし、今は我が家だけの特別なもの。
花好きな方皆にお裾分けしたい香りですが、夜遅く香り始めるこの花の香りをお届けするのはなかなか難しい問題です。
やはりたくさん挿し芽をして、育てて頂くしか方法がありませんね。
今年こそはたくさん付くように頑張ってみましょう。

さて、この夜香花、今年は昨年のブログと比べて一月以上遅い開花で驚いています。
やはり暑さ故なのでしょうね。
でも、実家の大分ではこちらより半月くらい早い開花でしたから、南なのにこちらより涼しかったのでしょう。
京都は湿度が高く大分よりも暑いことも多いですからね。
昨年はこちらの方がうんと早かったのですが、きっと温度が関係するのでしょうね。
花の持つ神秘さ、とても不思議です。

今年は樹里亜も我が家に滞在してこの十月で一年を迎えますが、初めてのこの花の香りに大感激してくれています。
窓を閉め切っているのに玄関ドアの隙間からもこの香りが偲び入ってきて、慌ててこの花が咲いていることに気付き窓を開けたりします。
朝起きてニ階から降りて来てリビングに花の香が残っていることにも驚かされます。
＜そうだわ！せっかく鉢に植えているのだから夜は鉢をリビングに取り込んで休みましょう！＞
と思い立ち、数日前から肌寒い窓を開けられない夜は鉢を部屋に入れて寝ています。
お陰で家中が夜香花の香りで包まれ幸せな日々です。

道行く方にこの香りのお裾分けが出来なくなって残念ですが・・・
来年はぜひとも挿し芽を沢山成功させて、地植え用と鉢植え用と我が家でも二本育ててみようと思っています。

そして、地植えが成功するようだったらご近所の方々にも差しあげて、街中をこの香りでいっぱいにしたいものです。
ちょっとしたルピナスさん！気分を味わえますね！！！

２０１３．１０．１５　　　　　　小出　麻由美