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2010.04.08
しだれ桜咲き誇る中のそば茶寮
しだれ桜満開の中、素敵なそば茶寮に行ってきました。
そこは京都駅の傍にある、知る人ぞ知る隠れ家的存在の素敵なお店、澤正<さわしょう>さん。
紫式部邸宅前の断崖に、昭和初期に三年の歳月を要し贅を尽くして建てられた純和風の素晴らしいお屋敷。
初めてそこを訪れたのは一年と半年前の秋。
義母を天へ送り慌ただしさが少し落ち着いた頃、同じ教会で親しくさせて戴いているご婦人からのお誘いで。
時折、我が家で彼女と聖書の学びや祈りを共にしていた時、お食事やお茶をお出ししていたら本当に喜んで下さって、<麻由美さんにお疲れ様の思いを込めて是非お連れしたいところがあるの。>ということで、思いがけず素敵な茶寮にご案内戴き、とっても美味しい蕎麦会席を振舞って下さったのです。
その時は、肌寒い秋で紅葉がとても美しい季節でした。
通されたお部屋は、以前茶室として使用されていた赴きのある和室でしたが、西洋のアンティークキャビネットが配置され、窓辺には粋なステンドグラスが飾られた大正ロマン風で、正に私好みの設えでした。
お料理も蕎麦をアレンジして工夫した数々の見目麗しく舌鼓を打つものばかりでした。
毎月献立が変わるそうで、すぐにでも翌月に伺いたいと思いつつも、地理が全く分からず(お連れ下さった方も迷いながらでしたので)知らない道の車の運転には自信がない私なので、二度目に足を運ぶまでに随分月日がかかってしまいました。
やっと念願叶い、店で雛詩月<ひなうたづき>と素敵に名付けられた桜の季節の献立は、彩り豊かな可愛いらしい小品の数々で、女性に大人気の理由が一目で頷けます。
中でも和寒キャベツの和だしスープに浮かべられた苺のソースには驚きでした!
生クリーム代わりの淡い桃色のソースが香り高く、意外とキャベツのスープに合っていました。
澤正の御亭主が考案なさったのだそうです。
趣味人であられる素敵な御亭主は、本当にお人柄もよく話好きの楽しいお方で、インテリアのセンスも抜群です!従業員の方々も本当に心温かくおもてなし下さいます。
そして勿論、看板の手打ちそばは絶品です!!!
この桜の季節でおもてなしいただいたお部屋は、別邸で唯一の洋館でした。
憧れのヨーロッパのアンティークスタイルで、腰高板の漆喰の壁に高い天井。
ヴァセリンのアンティークのフロアーランプがとてもお似合いの部屋です。
その格子窓から満開のしだれ桜を眺めながらの愛する友人たちとの会食は、まるで天国の前味のようでした!!!
.天候にも恵まれ、前夜の桜が凍ってしまいそうな吹雪が嘘のようで、爽やかに晴れ上がった青い空が一段と澄み渡って、一番心配だったしだれ桜も散る様子もなく、しな垂れた細い枝に零れるように花をつけて静かに揺れ楽しませてくれました。
小さなことだけれど、あまり出掛けられない私を神様がたくさんたくさん祝福して下さったように思い感謝にあふれました。
最近こんな小さなことがとても幸せに感じる私です。
2010.3.30 小出麻由美
<そば茶寮 澤正さんのご案内>
所・ 京都市東山区今熊野剣宮町33-22
営業時間・ 午後12時~午後2時半 *午後5時~午後7時半
定休日・ 水曜日(奇数月) 火曜日(偶数月)
値段・ 3、800円(会席)~昼は単品も可
電話・ 075-561-4786
*会席は前日までに予約が必要です
*京都にお住まいの方は勿論、そうでない方々も京都へお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。お薦めします。