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2009.02.15

のりこさんのお人形Ⅰ <フィオナ>

創作人形作家、福永のりこさん。


人形1

初めて彼女のお人形を目にしたのは、新聞の個展案内の小さな記事の小さな小さな1㎝位のモノクロームの写真からでした。
そんな小さな写真でも憂いを帯びた人形の瞳が私の心を捕らえてしまい、何としてでも見に行こうと重い腰を上げたのです。
場所は京都市内で車を止める場所もない小さな人形専門店。
大通りから路地に入るとても行きにくい所でしたが、主人の協力を得て見つけた店内は、お人形が所狭しと並べられてある少し陰鬱な雰囲気。


でも、その一角に勢揃いした福永さんのお人形たちの愛らしさと言ったら!!!
まるでそのあたりにだけスポットライトが当たっているよう。
本当に可憐で目を見張るものばかりで、驚嘆の声を上げてしまったほど!
殊に、初めて目にしたのは目を閉じたお人形達。
お人形は目が命と思っておりましたから、瞑っているままなんて驚き以外のなにものでもありませんでした!
しかも、そのお人形たちにとてもとても心安らぎ惹かれてしまうのです。


人形2

私が釘付けになり目を離せなかったお人形は、色白で真っ赤な濡れた唇を持ち、髪が赤味を帯びたブラウンで、白い薄絹のロングドレスを纏ったまるで白雪姫のような愛らしい少女。
そう、白雪姫が毒リンゴを食べた後、苦しみもなく森の中で眠っているような・・・きっとお話の白雪姫もこんな具合だったので、小人たちがガラスのケースに入れて森に飾ったのだろうなと思わされたのであります。
でも、残念ながら一番お気に入りのその少女のお家は既に決まっており、暫し眺めるだけでお別れしなければなりませんでした。


でも、その傍でなお可憐に座っている小さな眠っている女の子のお家が決まっておらず、私が我が家へ連れて帰ることに!
その子のドレスはアンテーィークレースで作られた可愛い白い木綿のワンピース。その上に繊細な手編みのショールを纏った、まるで白い小さな薔薇の蕾のよう。
髪は細いモヘアで透き通った黄金色。
本当に、見詰めているだけでこちらまで優しい気分にしてくれます。


個展が終わって我が家へやってきて、さあ名前を付けてあげなければ・・・
勿論花の名前。やっぱりイメージは小さな白薔薇の蕾。
薔薇図鑑で探して<フィオナ>に決まり!
今日私のフィオナを皆様にもお披露目です。


人形3

2009.2.10   小出 麻由美


* 福永のりこさんの素敵なお人形のサイトがあります。
是非皆様もご覧下さいませ。
因みに私が白雪姫を感じたお人形は<人形ギャラリーⅣ>
に掲載されてあります。http//norikodoll.com/


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