ブログ
Blog
2009.03.08
のりこさんのお人形 Ⅱ <オンディ-ヌ>
うす紫の菫色した瞳を持つ、美しい少女が我が家へやってきました。
福永のりこさんの魅惑的な創作人形を知り、ホームページを訪ねた時のこと。
今までに発表した数点の素晴らしい人形を紹介するギャラリーの中で、一際目を惹く一瞬にして私の心を虜にしたお人形との出会いが、そこであったのです!
少し淋しげな憂いを帯びた眼差しで、長い亜麻色の髪を風になびかせているように佇んでいた美しい妖精のような少女。
その日から、いつかこの娘を我が家へ迎えたいと思い続けて数年が経ちました。
でも、福永さんのお創りなるお人形は一点一点全て手作業で、数多く出展なさらないし、オーダーも受けていらっしゃらないので、とても入手が困難なのです。
しかも、個展に出品したものは常に完売で、初日には開店前から行列が出来るほど。
しかもお店によっては、抽選となる場合もあるほどの人気振りなのです。
だから、数年前フィオナを偶然手に入れられたのは、運がよかったとしかいいようがありません。<神様どうもありがとう!>
それで、毎日のようにホームページのギャラリーにお邪魔しては、美しいお人形たちに恋い焦がれる日々を過ごしておりました。
が、ある時彼女が特別にオーダーを受けて下さる時期があり、念願の少女を我が家へもお迎え出来る機会に恵まれたということなのです。
今回は、オーダーなので多少の好みを聞き入れて下さいました。
瞳は菫色、長いウェーブのかかった髪、白いシフォンのドレスを纏ったもので。勿論、基本はサイトギャラリーで見たお気に入りのものです。
待つこと半年。<思ったより早くてとても嬉しかったです>
福永さんは、私の好みをとてもよく把握して下さり、直ぐにイメージが沸いたらしく、髪に素敵なヴィオラの花を鏤めて下さり、それはそれは私が思い描いていたよりも更に素敵に仕上げて下さったのです。
<福永さん、本当に心から感謝しています。有難うございました!>
嬉しくて嬉しくて、少女の頃のようなときめきを抱いて待ち望んだ日々。
届いてからは、いつもそのお人形に眺め入っている私。
その後ろ姿を、主人が見て笑います。
そう、このお人形は彼からのプレゼントなので。<有難う!感謝しています>
さて、名前ですが、当然花の名前にすることは決まっているのですが・・・
ヴィオラの花を髪に飾っているのでその名も素敵なのですが、何故だか菫のイメージではなく、やっぱり薔薇なんですよねぇ・・・
薔薇図鑑を引っ張り出してきては、うす紫の薔薇の名前を探してみるのですが、ぴったり当てはまるものはなし・・・
そこで以前、花屋さんのガラスケースの中で見つけた小振りでスプレー咲きの大好きなくすんだうす紫色の薔薇が<オンディーヌ>と名付けられていたことを思い出し、その薔薇とぴったりイメージが重なったのでこの名に決定!
オンディーヌはフランス語で水の精。
<ジロドゥー作の戯曲で、水の精オンディーヌと騎士ハンスの恋を幻想的に描いた美しい作品。そう言えばオードリー・ヘップバーンがこの戯曲のオンディーヌに扮した舞台ものがありました>。
多分、そのうす紫の薔薇はこの水の精から名付けられたと、勝手に思っている私です。
この少女も妖精のような雰囲気を漂わせているので、イメージが重なりとても気に入っています。
でも、何故か傍で主人が日本名にすべきと、しつこいのですが、否!私は絶対!オンディーヌ!!!
2009.3.8 小出 麻由美
* 福永のりこさんの素敵なお人形のサイトがあります。
是非皆様もご覧下さいませ。
因みに私が白雪姫を感じたお人形は<人形ギャラリーⅣ>
に掲載されてあります。http//norikodoll.com/
ブログランキングに参加しています。よろしければ下記のバナーをクリックして、サイトに投票してください。1日1回、クリックしていただければランキングに反映されます。
ご協力ありがとうございました