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2008.07.09

アガパンサスとアジサイ

私のアトリエの庭に、アガパンサスとアジサイが咲いていたので、剪って家に持ち帰りました。
別々に活けようと思っていたのですが、一緒に取り合わせると、思った以上に素敵な仕上がりになりました。


アガパンサスとアジサイ1

アガパンサスを初めて見たのは、少女の頃。
実家の隣に住む花好きの伯母の庭で。
当時は、まだ珍しい花姿と初夏に相応しい花の色に感動して、覚えにくいその名を覚えた記憶があります。
憧れのフランスの画家、モネのジヴェルニーの庭にも沢山咲いています。
花株がかなり大きくなるので、やはり大きな庭でないと植えられません。
が、梅雨の頃、アジサイの花の傍で咲くと、清々しくて涼を運んでくれるようです。
この花は白と青系の二種類。
私は断然青系の方が好きです。
青はブルーセレストという少し紫グレーがかった、マツムシ草やチコリ、ルリマツリと同じ色合いの青です。
私の親友がこの色の花がとても好きだとよく口にしますが、それは充分頷けますね。


アガパンサスとアジサイ2

この花の苦い想い出として、私の次女が幼稚園の頃、近所のお友達とふたりで、おままごとをするために、家の傍の公園の草原で摘み草遊びをしていた時のこと。
何と!いつの間にか公園の横の小道の両脇で蕾を沢山付けていたアガパンサスをことごとく摘み取ってしまっていたのです!
何の悪びれることもなく、一心に楽しそうにその作業を行っている姿を目にした時、私は一瞬言葉を失くしてしまいました。
通りがかった小母さんが呆れていましたが、それも当然のこと。
何と躾のされてない子供達!とお思いになられたことでしょうね。
でも、親の私が言うのも憚られますが、普段はふたりともとっても心持ちの優しいいい子たちなのです!
どうぞお許しを!
私が顔色を変えて制止すると、そんなに悪いことだったのかと慌ててその手を止めていましたが、時既に遅し!です。
あの年には、アガパンサスの咲く小道を楽しみにしていた町内の皆々様ごめんなさい。
それに、年に一度しかお目見えできない、アガパンサスのお花たちにも本当に
申し訳ないことをしてしまいました。
しかし、きっと、娘はもうそんなことは忘れてしまっているのでしょうね。
私は、この花を見るたびにあのふっくらとしたおびただしい数の蕾を思い出し、ちょっとだけ罪悪感を抱いてしまいます。
・・・けれど、ふたりにとっては至福の一時だったのでしょうねぇ。


アガパンサスとアジサイ3

2008.7.2    小出 麻由美

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