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2007.12.13
クロスステッチの薔薇クッション
一足早いクリスマスプレゼントが届きました。
気の早いサンタクロースかと思いきや、ご存知中村万貴子さんが
朝早く玄関先に置いて帰ってくれたものでした。
それは、気の遠くなるような見事なクロスステッチで仕上げられた薔薇クッション。
包みを開けた途端に驚きの歓声も出ないほどの、煉瓦色のひらいた薔薇ひとつ!
すぐに彼女にお礼の電話をかけると、「もう一個作ってと言って!」というので訳が分からないままにオウム返しに言われたままを言うと、間髪入れずに「ゼッツターイッ、イヤ!!!」と言う返事。
私はしばし大笑いの中で、彼女の優しさを身に染みて感じていました。
実は、今私は肺癌末期で苦しんでいる義母の介護生活に入って家を空けられない状態にあります。
バレエも絵画もお休みして日々閉じこめられた空間の中。
家にいることは好きなのですが、やはり病の中で苦しんでいる人を傍で見るのは正直辛いこと。
当然、細切れの余暇の時間はあるものの、絵を描こうという気分には到底なれません。
覚悟はして臨んだものの、思った以上の大変さがあります。
私は、重度の知的障害の娘を育ててきたので、普通の生活をしていた人が介護生活を始めるよりは、随分心得ていることも多く、確かにそれに助けられているように思います。
そんな私の生活を知っている彼女が、私の為にと忙しい育児の合間に一針一針私の大好きな薔薇を咲かせてそっと届けてくれたことを思うと、本当に言葉もありません。
その薔薇を咲かせるためにどれだけの時間を費やしたのかは、一目瞭然です。
その日、お見舞いに遠くから駆けつけてきてくれた友人が、リビングに入って、まず目を惹かれたと驚いた程の作品に仕上がっています。
ラリックのダリアの花瓶をさしおいてですよ!
そのことを、万貴子さんに告げると、「そんなに喜んでくれるなんて私までプレゼント頂いた気分!」と再び優しい返答。
「じゃあ、もう私もプレゼントあげたからね!」っと私。<笑>
こんな辛いクリスマスの季節、私の心はしばし薔薇色に輝きました。
<ありがとう・・・万貴子さん!>
お義母さんの心にもこの薔薇に感じたような優しさが、ほんの少しでも私から届けられればいいなと思っています。祈
2007.12.3 小出 麻由美
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