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2006.08.28

サルスベリ 

夏の気配が少し遠ざかっても、サルスベリの紅い花はその漢字の示す通り色褪せることもなく鮮やかです。
この花を見ると、実家にあった一本の大きなサルスベリの木を思い出します。
庭には沢山の種類の木が植えられていましたが、その中で、サルスベリの木だけは他の木と雰囲気が異なり、子供心に花がなくても美しいと思って眺めたものです。


色合いが薄茶と白のまだらで、木肌がその名のごとくサルも滑りそうなツルツルの手触りです。子供の頃、よく触っていたのを想い出します。それと、恐怖の一つの想い出を・・・


実は私、子供の頃、好奇心旺盛で大変お転婆な女の子でした。
庭の木という木には、全部登ってみたくてあらゆる木を制覇して遊んでいました。
でも、サルスベリには、サルも滑るのだから登ってはいけないと禁じられていたのですが、登るなといわれると登りたくなるのが子供です。
確か未だ、幼稚園くらいの年だったと思うのですが、両親や祖母のいない時を見計らって、ツルツル滑る枝の上に足をのせて上の方に辿り着きました。

百日紅


が、その時、私の手の傍に大きな黒くて白い斑点のあるカミキリムシの先客がいたではありませんか!
私はお転婆なくせに虫が大の苦手でした。
恐怖で足が震え、木から降りずにおりられず、身動き一つもできず、大人も留守で、泣き叫んで小さな妹を呼び、隣の親戚の家に連絡させてどうにか助けてもらったのです。
今から思えばカミキリムシはおとなしいし、大したことではないのですが、本当に恐ろしい体験でした。
堅く口止めさせたけれども、おしゃべりな妹が、両親にしゃべらないはずがないのに叱られた記憶がありません。
その時のことはよく憶えていないのですが、親の言いつけは守らないといけないと、深く自己反省するに至ったことと思います。たわいのない小さな想い出です。


あの頃と変わりなく同じ色で咲き続けているサルスベリ。百日紅と書きます。   


2006.8.28   小出 麻由美



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