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2014.12.02
サーモンピンクのフラワーシェード
私が初めてアンティークショップで買ったランプシェードは、少しオレンジがかっかったピンクの花の形をした二灯の壁付けタイプのものでした。
それはまだ子供たちが小さくて日々忙しく自分のことなど何もできなかった時で、若かった私にはかなり高価な買い物でしたが、<この世にこんな美しい灯りを灯すランプがあったのか!>と嬉しくて嬉しくてたまらなっかったのを思い出します。
その頃住んでいたのは3DKの団地で、そのランプを簡易的に取り付けたのは和室の白木の桟で、とっても不釣り合いでしたが、いつかこのランプが似合う家に住めることを信じておりましたので、その淡いクラシカルな灯りを見つめられるだけでその頃本当に私自身の癒しになっていました。
それから数年後に今の家を設計して、そのお気に入りのランプは私達夫婦の寝室のベッドの上部に取り付けることにすぐに決まりした。
その下には、淡いピンク系のマリー*ローランサンの挿絵の額を二枚並べました。
それは私が一番好きなオペラ<椿姫>の限定本から抜粋した額絵で、額もローランサン自身が監修したものだそうで、当時目にした事のなかった素敵なローランサンカラーの珍しいフランス製の額縁でした。
* * *
そして、つい最近両側のベッドサイドの手元のランプシェードが、この二灯のシェードと同じものに巡り合えたのです!
それは、ネット産業のお陰で手に入れることの叶ったランプシェードです。
わたしが、近辺で探せるアンティークショップには限りがありますし、今まで数出掛けたアンティークショプでも一度も目にしたことはありませんでしたから。
そのお店の名前は<シェルブルー>。
そう、かの有名なカトリーヌ・ドヌーブ主演の映画の名前から名付けられた北海道のお店で、フランス雑貨を扱っておられるオンラインショップです。www.cielbleu.biz
どうぞ是非、皆様もお立ち寄り下さいませ。
それで、30年近く過ぎてフランスから三つの同じ色合い同じ形のアンティークのサーモンピンクのフラワーシェードが揃って私の寝室で花開いてくれているのです。
カーテンも大好きなサーモンピンクの薔薇やチューリップが描かれていて、まるでランプシェードがそのカーテンの柄から飛び出てきたみたいに感じて、いつも幸せな気持ちで眠りに就き目覚める私です。
えっ、主人があまりにも不釣り合いな寝室ですって?
でも、いいんです!彼はぐっすり眠れればどんな場所でも(笑)
2014.11.15 小出 麻由美