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2018.07.31
サーモンピンクの睡蓮の池
還暦のお祝いにと、妹が夢だった長崎のハウステンボスの薔薇園に招待してくれました。
長女が重い障害があるので、一人で数日外泊旅行をすることはとても難しいのですが、今年は還暦ですし、主人と次女の快諾協力を受け、大きな夢を叶えて頂きました。
大分で生まれ育った私ですが、憧れの長崎の地へ赴くのも初めて!
ハウステンボスは日本に居ながら、オランダ滞在の気分を味わえる広大な大人リゾート地。
お隣に広がる美しい海から引き込んだ園内の運河では、小さなクルージング巡りも堪能できます。
風車が至る所に設えられており、広大な美しい花壇が一杯で、建物は全て西洋建築。
もう園内はオランダそのものです。
と、言ってもオランダには行ったこともない私ですが(笑)
高校卒業後、京都の短大へ進み、京都のデザインスタジオで就職し、その後直ぐに京都在住の人と結婚してしまった私は、福岡に住む妹にも結婚後は殆ど会えず、彼女の甥達にも今まで出会えたのはたったの三回だけ。
それで、福岡にも二日泊めて頂き美味しいものを沢山ご馳走になり、今回は初めてゆっくりさせて貰いました。
そして、九州国立博物館にて、念願のルノワールの少女の肖像画<イレーネ・カーン・ダンヴェール嬢>も鑑賞できることに!
実はこの旅行が決まったきっかけは、NHKのテレビ番組*日曜美術館の印象派展を観ていて、福岡にもこの展覧会が巡回することを知ったからなのでした。
この展覧会は今回日本では横浜、愛知、福岡のみの三か所だけ。
「本物のイレーネ嬢に会いたい!!!」
その願いが通じただけでなく、ハウステンボスの薔薇園にまで行けるようになるなんて、まるで夢のような本当に素晴らしい還暦のプレゼントを頂きました。
そうなれば、大分に住む年老いた両親の二人の様子も窺いに帰ることも可能になりますから、一石二鳥どころか一石三鳥になる旅です!!!
私にとっては、もう、まるで海外旅行にでも出掛けられる気分でした。
ハウステンボスでは丁度大々的な薔薇フェアの最中。
妹はハウステンボスには数えきれないくらい通っているとのことで、広大な園内もわが庭のように案内してくれ、とても充実した一泊二日の滞在になりました。
初めて行く方は、何処へ行ったらよいかわからないほど広大なので、ぜひ事前のご計画をお薦めいたします。
ホテルも私の大好きな瀟洒な落ち着いた英国調の雰囲気で、妹の優しい主人がすぐに二人の為にこの素敵なホテルの部屋を押さえてくれたそうです。
このホテルでは、子供は泊まれないツインルームのみの隠れ家的存在だそうで、家族と旅行を楽しむ妹には、ここだけがハウステンボスの中で唯一泊ったことのないホテルだったそうで、かねてから一度宿泊してみたかったそうです。
彼女の願いも叶えられてとてもよかったです。
天候にも恵まれ、本当に心から感謝でいっぱいです!
至る所で生演奏や西欧のダンスなどが繰り広げられており、園内を歩いているだけでも、素晴らしい演奏が聴こえてきて、目に耳に本当に麗しい時間を過ごせます。
ただ、少し残念だったのは、今年の薔薇は例年よりかなり早く咲き進んでいたので、薔薇フェアの最中であるにも関わらず、かなり薔薇は散ってしまっていることでした。
でも、そのぶん、広い薔薇園の中の小さな池には今まで見たことのない私の大好きな色合いのサーモンピンクの睡蓮が満開でした。
まるで、モネの絵を切り取ったよう・・・
否、モネの時代にはまだこんな素敵な色合いの睡蓮はなかったと思います。
しかもこの色合いだけで統一されているなんて、なんとハイセンスなのかしら!!!
むしろ、そちらの方に驚いた私です。
ただでさえ、睡蓮の池を造るのは大変なはず!
ならばそこへは色とりどりの花色の睡蓮を浮かべたくなるはずです。
実は薔薇園より、そちらの方に感激した私なのでした。
この睡蓮の苗を一つ持ち帰りたいほど、本当に美しい色合いでした。
因みに、印象派展にも素晴らしいモネの睡蓮が一点来場しており、そちらにも大感動でした。
ハウステンボスへは5月31日と6月1日の滞在でしたから、薔薇フェアというより、既に大規模な紫陽花フェアも始まっておりました。
秋には、色とりどりのダリアフェアも開催だそうです。
春はチューリップフェアになるのは言うまでもなく!
本当に素晴らしい還暦プレゼントを用意してくれた妹夫妻に心からお礼を申し上げます。
お二人がいつまでも幸せであることを心よりお祈りしています。
2018.7.31 小出 麻由美