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2016.11.01

セルジュハート

私の大好きな八重咲トルコギキョウの中でも特に好きなのが、セルジュハートと名付けられた大輪のアプリコットカラーのものです。

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盛夏にお花屋さんのショーウィンドウの中から見つけ出した時には、その美しさに驚きすら感じ、すぐに飾りたいと思ったけれども、その高価さにも驚き断念したのでした。

十月に入って再びセルジュハートに出会いましたが、まだまだ高値(嶺)の花でした。
パーティーの予定があるわけでも来客があるわけでもない、自分のためだけに高価な切り花を買うのは流石に憚られました。
丁度デンファレのホットココアと名付けられた鉢植えの蘭があり、そちらにも心惹かれていたので、こちらの方がリーズナブルなお値段でしたので、後ろ髪を引かれる思いで、再びセルジュハートを後にしたのでした。
お花屋さんの「またこの花には出会えますよ。でも、この変わった色のデンファレにはもう会えないかもしれませんから、こちらで正解ですよ!」と慰めの言葉を頂いたので納得した私でした。

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さて次の日、滋賀の親友宅近くを訪ねる急用が入り、急遽彼女にも会うことになりました。
その次の日が彼女のバースデーです。
そうだわ!彼女へのプレゼントは、あのセルジュハートに決まり!!!
すぐにまたお花屋さんに走って、セルジュハートのブーケを作って貰うことにしました。本当はこの花だけのブーケにしたかったけれど、残念ながら本数が五本しかありませんでしたので、他の花と合わせることに。
先ず選んだのがクリムゾンの色合いの混じった素敵なグリーン系の紫陽花。
本当はこの二種だけでまとめたかったけれど、こちらも一輪のみ!
あとどんな花がお似合いかしら・・・
迷っていたら、店長さんがオーシャンソングという淡いパープルの上品な香りよき薔薇を薦めて下さいました。
合わせてみるまでは、アプリコットとパープルが合うとは思えなかったのですが、意外や意外!とってもしっくりお似合いのブーケに仕上がり驚いてしまいました。
包みもリボンもブラウン系を選びシックな装いにして頂きました。

思った通り親友はこのブーケを大喜びしてくれ、彼女の素敵な窓辺で、お洒落な真鍮のポット型の花瓶に生けてくれました。

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思いがけず、大好きなセルジュハートを彼女のバースデーに贈れてとても満足したのは、実は私の方だったかもしれません(笑)

因みに、気になっていたセルジュハートという意味は、どうやら人名だそうです。
しかも男性名!ということです。
私の大好きな作曲家セルゲイ・ラフマニノフと同じで、セルジュはフランス読みだそうです。
きっと素敵な方に捧げられたのでしょうね・・・
こんな素敵な花の名に選んで頂いたなんて、本当に羨ましい限りです!

2016.10.13    小出 麻由美

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