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2008.02.13
デルフィニウムのクロスステッチ
アンティークショップにてデルフィニウムの青い花々が花瓶に挿してある素敵な絵画のような刺繍を見つけました。
多分高価なのだろうなと恐る恐る値段を伺ったら、なんと材料費位だったので驚いてしまいました。
すぐに頂いたのは言うまでもなく。
多分、昔は立派に額装丁されていたものなのでしょうけれど、今では形がゆがんでしまい、どんなに引っ張っても元に戻りません。
多分そのせいで格安だったのだとは思いますが・・・
それに、お店の方の話では刺繍ものはアンティークの中では割と安価なのだそうです。
その作品は、クロスステッチの青いグラデーションカラーで気が遠くなるほどの手作業で仕上げられています。
どんな方がどのような思いでこの作品を創り上げていったのでしょう・・・
丹念に仕上げられた花々を見つめていると、色々なことが偲ばれます。
青いデルフィニウムの咲き乱れる夢のような庭の木陰の一隅で、群れ遊ぶ子供たちを傍に喜び一杯の中で針を刺していたのかしら?
それとも、暖炉の火の燃える暖かい家族団欒の部屋の中で春の庭を思いながら刺していったのかしら?と。
この作者の方は既にこの世には存在しておりませんが、これを仕上げている時ご自分の刺繍がイギリスからまさかこんな遠いアジアの地へ渡り、日本の一家庭で慈しまれることになるなんて思いもしなかったでしょうね!
私は自分でも刺繍をするのは大好きなのですが、同じ単純作業の繰り返しの続くクロスステッチはとても苦手です。
見ているだけで気が遠くなるほどです。
神様は聖書の中で人間をそれぞれの器官に例えていますが、まさしくそうなのだなあと、こんな刺繍を見るとその聖句を思わされます。
そういうことが大好きだという私の友人は、その繰り返しがたまらなく楽しいのだそうです。
人間って様々で面白いですね。
それで、こんな美しい刺繍を創り出すことは他の方にお任せすることにして、私は私にしか描き出せない絵を描くことに専念致しましょう!
2007,11,23 小出 麻由美
口語訳聖書から
それは、からだの中に分裂がなく、それぞれの肢体がいたわりあうためで
ある。
もし一つの肢体が悩めば、他の肢体もみな共に悩み、一つの肢体が
尊ばれると、ほかの肢体もみな共に喜ぶ。
あなたがたはキリストのからだであり、ひとりびとりはその肢体である。
<コリント人への第一の手紙 12章26-27節>
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