ブログ
Blog
2006.07.18
ノウゼンカズラ
鮮やかなオレンジの花の群れが、本格的な夏の到来を告げてくれます。
私が幼い頃、家の前のお屋敷の庭に、ノウゼンカズラの葛が大木に絡んで沢山の花をつけていて、子供心になんて美しいんだろうと思ったものです。
その廻りをクロアゲハチョウがいつも群れて、オレンジの花にとても似合っていました。そんな光景は神様のデザイナーとしての素晴らしさを再認識させてくれます。
昔は、ノウゼンカズラといえばこの種類のみでしたが、昨今では少し改良されたものも出回っているようです。美しい花だと思いながらも、形が単純なせいか、庭に植えたいとまでは思わなかったのですが、真夏の花の少ない時期に、手間いらずのこの花は、やはり嬉しい彩りです。
数年前、その花の苗のラベルに紅色と記されているものを見つけ、珍しさから庭に植えると、あっという間に大きくなって今年は花が一杯です。紅色といってもオレンジが濃くなっただけで、少しがっかりでしたが、形が小振りで筒状になっており、従来のものより繊細さが加わってよいように思います。
もう一種、ご近所の方から一枝いただき挿し芽にしたノウゼンカズラは、褪めたピンクで花びらも薄く、私のお気に入りです。正式には、ソケイノウゼンといいます。耐陰性もあり半日陰でも栽培できるようですが、耐寒性があまりないようです。
でも、我が家の軒下の鉢植えではなんとか越冬出来るようで、関東以西の地域の方にはお薦めです。植え替えは数年に一回とし、根詰まり気味に育てた方がよく開花するそうです。 とにかく、これからの暑い夏、少しでも多く楽しみを見つけて乗り切りたいですね!
2006.7.17. 小出 麻由美